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メカニカルキーボードのタッチや音につかれてメンブレンに戻す方が結構います。私も一時期、サブキーボードをメンブレンに変えていました。
キータッチの爽快感は落ちますが、よくできたメンブレンはメカニカルよりも疲れず、ソフトでありながらしっかりとした打鍵感を提供してくれます。
そこで今回は、高級メンブレン「リベルタッチ」の魅力を紹介してみたいと思います。
富士通の傑作キーボード「リベルタッチ」とは
リベルタッチとは、富士通コンポーネント株式会社が2007年から販売していた高級メンブレンキーボードです。
価格はメンブレンでありながら18000円前後と高額。メンブレンキーボードの大半が2~4000円程度であることを考えると、最高級クラスと言って良いでしょうね。
しかしこのリベルタッチ、大ヒットとは言わないまでも、かなりの高評価を獲得してそれなりに売れたキーボードでした。
リベルタッチの特徴は、軽くフラットな打鍵感です。また、独自の衝撃吸収機構によって静音性も高いことも強み。
さらに特筆すべきは、キー荷重(≒押下圧)を約35g・45g・55gの中で調整可能という機能。ちなみに45gは赤軸、55gはリアルフォースシリーズと同じ押下圧ですね。
35gはメカニカルキーボードの中にはない押下圧ですが、軽さを追求する方に適した数値といえます。つまり、一つのキーボードでいくつもの打鍵感を楽しむことができたキーボードなのです。
その他、スペックは以下のとおり。
・外形寸法:幅456mm、奥行き170mm、高さ39.5mm
・キー配列:日本語108キー
・接続:USB1.1の有線接続
・重量:1.5kg
・キーストローク;3.8mm
いわゆるフルサイズ型のキーボードで、結構重量感があります。この重さが、安定感を高めて打鍵時にキーボードがズレることを防いでくれました。
また、キーストロークは4㎜を切っていてかなり浅め。一般的なメカニカルキーボードのストロークは4mmですから、接地までの時間は短くなります。
ということは、自然と次のキーに移動するまでの時間が短くなり、タッチの軽さも相まって素早いタイピングが可能になるということです。
打鍵感は確かにメンブレン、しかし作業効率はメカニカル以上
リベルタッチは、無静電接点方式を採用するリアルフォースのような「スッ」とした打鍵感ではありません。
かなり上質で軽いものの、そのソフトさは間違いなくメンブレンでしたね。しかし、衝撃吸収機構がすぐれているためか、「グニャ」「ムニ」といった嫌な感じがせず、さくさくキーを打てました。
もし打鍵感が気に入らないときは、ラバードーム(キートップの下に設置するゴム状のパーツ)を交換することで35gや55gに押下圧を変更する、といった運用だったと思います。
リアルフォース並みの高級感とメカニカル以上の作業効率を両立するキーボードとして注目されていました。
すでに生産は終了?今は中古品のみ
リベルタッチは一時生産終了となり、その後2018年に復活していましたが、現在は再び新品での購入ができなくなっています。
ちなみにメルカリなどで検索すると、中古良品が15000~2万円程度、未開封のフルセットは7万円近い値がつけられているものもあります。
結構なプレミアキーボードですね…。かなり使い込まれたものでよければ1万円以下でも売られているようなので、興味がある方はぜひ狙ってみてください。
ゲーミングキーボードとしても十分に通用しますし、メンブレンに対する見方が変わりますよ。