10年間で学んだ「中古ゲーミングPC購入時の注意点」

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コロナ禍の影響から半導体不足が深刻化し、それに伴ってゲーミングPCの価格が上がっています。

正確にいうとGPUの価格が上がっているのですが、ゲーミングPCはGPUが中心ですからね。BTOパソコンもやや価格が高止まりです。

こうした状況にあり、中古のゲーミングPCを検討する方も増えています。そこで、私の経験ベースで中古ゲーミングPCを購入する際の注意点をまとめてみました。

中古ゲーミングPC購入時の注意点3つ

私は過去10年間に中古ゲーミングPCを何度か選んだことがあります。

これは、自分の為ではなく知人や親せきのためですが、やはり皆気にすることは同じで「安いものが良いがすぐ壊れないか」という心配をしていました。

また、できれば3年から5年程度は持ってほしいという要望も多かったですね。

「中古だし安いのだから、新品のようなものを期待されても…」とは思いましたが、できるだけ要望に沿うように選んだ結果、5年以上経過しても問題なく動いているものばかりでした。

こうした点を踏まえて、中古ゲーミングPC購入時の注意点をまとめてみます。

リファービッシュPCの中から選ぶ

リファービッシュPCとは「店頭展示品、初期不良、リース切れ品」といった一般には販売されなかったPCを、一定の基準でリフレッシュしたPCです。

例えばマイクロソフト社では、「Microsoft Authorized Refurbisher(MAR) Program」という独自の基準を満たしたPC事業者を「認定事業者」として認定しています。

Microsoft Authorized Refurbisher(MAR) Programに対応していることで、修理や検査の技術が一定水準以上であることを担保しているわけですね。

代表的なところではIBMがマイクロソフトの認定を受けており、リース切れ品のThink Padなどが大量に出回ることがあります。これらは大抵リファービッシュPCですね。

スペックは3~5年程度前のものなのであまり期待できませんが、価格は3万円台からとなかなかリーズナブル。「準新品」と言って良いほどしっかりチェックされています。

リファービッシュPCで事足りるのならば、それが一番良いと思いますね。ただ、ビジネス利用のものが多いのでGPUがない(もしくは後付け)ものが多く、3Dゲーム性能はGPU依存です。

このあたりは「目利き」が必要になるでしょうね。

電源の製造年とグレードをチェックする

電源の経年劣化は、PC全体の不調につながり故障リスクもあがるため、中古PCでは最優先でチェックすべきパーツです。

私は中古のゲーミングPCを選ぶ際に、可能な限り電源の「製造年」と「80PLUS認証のグレード」をチェックさせてもらっています。

PC電源の製造年は、本体の印字や、シリアルから調べるなど複数の方法でチェックできますが、店員さんに見てもらっても良いでしょう。

個人的には製造から5年以内のものが好ましいです。また80PLUS認証をクリアしているか否かもかならずチェックしましょう。ブロンズ以上ならまず問題は起こらなかったです。

PCケースを開けてもらうついでに、マザーボードの汚れやケーブルのへたりなども見ておくと良いですね。

最新もしくは準最新OSがインストールできるかどうか

2022年時点であれば、「Windows10」「Windows11」の2つのうちいずれかがインストールできるかどうかを見ておきましょう。

最新・準最新世代以外のOSはセキュリティに問題を抱えることが多いからです。インターネット上での共同プレイが当たり前になった今、セキュリティリスクは少しでも減らしておくべきでしょう。

2022年時点ならばWindows10がインストール可能(もしくはインストールされている)なものを選ぶことで、3年は問題なく使えるはずです。

GPUさえ手に入れば大半の中古PCはまだまだ現役

正直なところ、中古ゲーミングPCはGPUさえしっかり載っていれば、ゲーム機としては問題なく使えます。

フリマサイトでは5~10年前のPCに準最新世代のGPUを載せて「ハイスペックゲーミングPC」として売っていますが、実際これらは結構使えるものばかり。

ただし、耐久性や保証についてリスクが大きいので、できればBTOメーカーが運営する中古PC販売サイトか、しっかりと保証を受けられる販売店を通して買うようにしましょう。