意外に新GPUへは以降していない?Steam調査からみるPCゲーマーのGPU事情

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PCパーツは3~5年に一度のペースで交換するイメージが強いのですが、全てのユーザーが頻繁にパーツ更新を行うわけではないようです。

今回は、Steamのハードウェア&ソフトウェア調査から、2020年9月時点におけるPCゲーマーのパーツ事情をまとめてみたいと思います。

DirectX12は9割のユーザーが対応済み

今回使用するデータはこちら(https://store.steampowered.com/hwsurvey/videocard/)です。

まず、DirectX12の対応状況を見ると、実に92%近いユーザーが対応を完了しています。

とはいえ、DirectX12はGT1030やGT730でも対応していますから、5年以上同じGPUを使用していても自然と対応していることになります。

つまりここ3~4年のうちにGPUを購入していれば、何かを考える必要もないわけで、あまりPCパーツ更新の参考にはならないでしょう。

そこで、具体的なGPUのモデルを見ていくことにします。

トップを走る「GTX1060」根強いPascal世代

GPUの使用割合のうち、上位10製品は次のとおりです。

1位 NVIDIA GeForce GTX 1060 10.79%
2位 NVIDIA GeForce GTX 1050Ti 7.60%
3位 NVIDIA GeForce GTX 1050 4.83%
4位 NVIDIA GeForce GTX 1070 3.98%
5位 NVIDIA GeForce GTX 1650 3.76%
6位 NVIDIA GeForce RTX 2060 3.00%
7位 NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 2.95%
8位 NVIDIA GeForce GTX 1080 2.46%
9位 NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 2.23%
10位 AMD Radeon RX 580 2.22%

5位までを見ると、コストパフォーマンスに優れるロー~ミドルレンジ中位クラスまでが人気ですね。

トップは依然としてGTX1060ですが、これは3GB版と6GB版の区別がないため、単に1060全てを合算しているのかもしれません。

しかし半分だとしても割合は5%を超えるため、十分上位5つに食い込んできます。2位以下を見ても、1050Tiや1650などローエンドとミドルレンジの境目にある製品がランクイン。

6位以下になるとやっとハイエンド製品がちらほら見られますが、どれも突出しているわけではなくほぼ横一線。

Pascal世代のGPUを購入したユーザーは、まだまだ同じGPUを使い続けており、2000シリーズや1600シリーズ(Turing世代)への移行があまり進んでいないことがわかります。

これは、私が個人的に推しているコスパ良好なGPU「GTX1650 SUPER」が全く普及していないことからも明らかです。(使用割合は0.53%)

本当にコスパを優先するならば1050Tiや1050を使っているユーザーが1650、1650SUPER、1660Tiにもっと移行しているはずなのですが、どうも「まだ十分使えるから当分これで良い」と判断しているユーザーが大半のようですね。

大移行期は2020年以降か?

このように、2016~2018年にGPUを購入したと思われるユーザーは、思ったほどGPUを更新していません。

しかし、「1世代飛ばしでパーツを更新するユーザー」は昔から一定数存在するため、2020年~2021年にかけて、GPU更新を行うユーザーが増えると予想されます。

来年の今頃は、上位5製品が変わっている可能性が高いですね。