型落ちCPU+適当なGPU+SSDなPCが全く見つからない理由

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ゲーミングPCは、何も最新世代のパーツで構成されていなければならないわけではありません。技術革新が2~3年おきに起こっている今、2~3世代前のパーツで構成されたPCであっても、十分にその役目を果たします。

そのため、「型落ちCPU+適当なGPU+SSDなPC」を探し回る方が結構いるのですよね。しかし、なかなか見つかりません。なぜ、「痒いところに手が届くスペック」がなかなか見つからないのでしょうか。

そもそも型落ち品は誰の利益にもなりにくい

最も大きな理由がこれです。最近のCPU・GPUなどは、旬が過ぎても(つまり最新ではなくなっても)あまり値崩れしません。

性能が倍の新世代が出たからと言って、急に半額になるわけではないのです。ちなみに、10年以上前は凄まじい値崩れを起こすパーツがちらほらありました。

これはゲームやコンテンツに合わせて性能が向上していた時代で、古い世代のパーツは実用的ではなくなっていたからです。

しかし、今では5~10年前のパーツでも何のひっかかりもなく使えてしまいますよね。そのため、実用性は落ちず、結果的に値崩れもしにくいのです。

こうした「旬を過ぎたパーツ」で構成されたPCは、古いゆえに最新世代よりは売れず、なおかつ買い手にとっても割高なため、そもそもあまりメリットがありません。

一部の中古PC専門店では、数か月に一度、大量の型落ちPC+ロー~ミドルGPUを搭載した即席ゲーミングPCが出回りますが、これはそもそも「リース切れ品」をベースにしています。

そのため、かなり価格を絞っても多少利益が出るわけですね。こうした特殊なケースを除けば、中途半端な中古品はあまり売りに出されないのが現状です。

大手家電量販店は事実上の「情弱ビジネス」

近年、家電量販店で売られているPCのスペック/価格のバランスは崩壊気味です。そもそもWebリサーチすら満足にできない層をターゲットにしており、いわば「情弱向け」だからです。

BTOメーカーならばミドルレンジ上位に手が届こうかという値段で、ローエンドクラスのCPU・GPU搭載品が平気で売られています。

実店舗の土地代や人件費などを考えると、BTOには太刀打ちできないのはわかりますが、それにしても絶望的なラインナップですね…。

意外と有望なフリマアプリ

ここまでの内容で絶望するのはまだ早いです。最近、フリマアプリで個人運営に近い自作PC業者が独自のBTOパソコンを売っているのを見かけます。

ダミー出品に対するコメント欄で希望の構成を伝えると、価格や納期を返信してくれるというやり方です。

私も一度、試しに見積もりを出してみましたが、Core i7 の4000番台クラスまでさかのぼって自作してくれるケースもあり、価格もかなり安め。

保証期間やフリマゆえの不安はあるものの、実は今、一番「ちょうど良いPC」を見つけやすいのがフリマなのかもしれない、と思いました。

しかし、最終的には大手BTOメーカーのセールを待って購入したのですが…。選択肢のひとつとしてはありかなと感じています。