改めて知っておきたい「ゲーミングキーボード選びの基礎」

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キーボードは人間の体に触れている時間が最も長く、ほとんど体の一部といっても差し支えありません。

適切なキーボードを選ぶことは、ゲームプレイの質を向上させるだけでなく、疲労やストレスなど健康面にも良い影響をもたらします。

しかし、現代のキーボードは種類が増えすぎて、正直どれを選べばよいのかわかりませんよね。そこで改めてキーボード選びの基礎知識を整理してみたいと思います。

キーボードの種類(駆動方式)は大きく3つ

まずキーボードの種類を知っておきましょう。キーボードの種類は駆動方式によって以下3つに分類されます。これは20年以上変わっていません。おそらくこれからも変わらないと思います。

メカニカル

キーごとに金属製の接点があり、機械式の構造をもっているキーボードです。タッチ感が明確であり、押し戻す力もあることから、長時間にわたって高速タイピングをしても疲れにくいことが特徴。

また、耐久性に優れていてゲーミングキーボードとして最もよく使われています。キーの軸の種類によってタッチ感やストローク(押し込める深さ)が変わるため、好みの軸を見つけることがポイント。

例外として東プレのリアルフォースシリーズに採用されている「静電容量無接点方式」というものがありますが、これはメカニカルの進化版とも言えるもの。

金属製の接点がないため耐久性が高く、タッチ感も明確かつ滑らかです。

メンブレン

接点のある薄いシート2枚を重ねあわさせて押し付け、スイッチの代わりにしているキーボードです。

メカニカルの金属接点や機械式の構造がシートで実現されていると考えればイメージしやすいと思います。シートを押し込んでいるのでタッチ感が柔らかく、どことなくグニャっとしていることが特徴。

家電量販店で販売されている1000~2000円台のキーボードは、大半がこのメンブレンですね。とても安いことが長所です。

パンタグラフ

キートップを支える折り畳み式の機構を持ち、薄型化しやすいキーボードです。ノートPCのキーボードとして採用されることが多いですね。

ストロークがとても短く、触れただけで入力できるような感覚が持ち味。ゲーミングキーボードとしてはメカニカルに次いでよく使われているようです。

ただし、スイッチの仕組みはメンブレンと同じなので明確なタッチ感や疲れにくさという面ではメカニカルに劣ります。

メカニカルの軸は大きく3つ

次にメカニカルキーボードの軸についても覚えておきましょう。今はさまざまな軸がありますが、主流となるのは下記3つです。

赤軸(リニアタイプ)

メカニカルの軸の中でもっともバランスが良いのが赤軸(リニアタイプ)です。キーの重さやストローク、タッチ感のバランスがよく、万人向けの軸と言えます。

個人的に初めてのメカニカルは赤軸が良いと思いますね。

青軸(クリッキータイプ)

クリック感(カチッという感覚)を重視した軸で、「打鍵している感覚」がとても明瞭です。一方で静音性は低く、使う人を選びます。

キーボードの音も楽しみたいというゲーマーに向いている軸ですね。

茶軸(タクタイルタイプ)

タッチ感を高めたタイプの軸で、打ち心地は3つの中で最も良いですね。ただし、赤軸よりは少しうるさく、青軸よりもクリック感がありません。

正直なところ赤軸とあまり変わらないような気がするのですが、赤軸よりも手ごたえを得たい方におすすめです。

初めてのゲーミングキーボードなら「メカニカル+赤軸」が無難

メンブレンやパンタグラフからメカニカルに移行するならば、最初は赤軸を使ってみるとよいと思います。

いきなり青軸に行くとタッチ感が違いすぎて慣れるまでに時間がかかり、打鍵自体がストレスになりがちです。また、茶軸もキーを押し込む力が必要なので馴染みにくいと思います。

5000円未満で売られているメカニカルキーボードは青軸が多いのですが、どうせ買うならもう少しお金を足して赤軸を購入しましょう。

また、予算が十分にあるのならリアルフォースシリーズ、1万円前後におさめたいならロジクールのRommer-Gシリーズもおすすめですね。

リアルフォースシリーズは3万円近くするので、もし手に合わなかったときのリスクが大きいです。まずは1万円前後のものでメカニカルに慣れることをおすすめします。