ゲーミングキーボードといえばCherry MX製の青軸や赤軸が有名ですよね。打鍵のフィーリングや耐久性など、総合的に満足度の高いキーボードが多いです。
しかしCherry MX製の軸を使ったキーボードは、それなりのお値段です。正直ちょっと高いのですよね。そこで、Cherry MX互換の軸を使ったコスパ良好なキーボードに注目してみてください。
Cherry MX互換軸とは?
Cherry MX互換軸とは、Cherry MX製の軸とほぼ同じ構造でありながら、価格を抑えて作られた軸のことです。
互換ですので、Cherry MXが作った軸ではないのですが、軸の色による打鍵感やストロークといった特徴はほぼ同じです。
この互換軸は、格安ゲーミングキーボードに採用されていて、1万円未満のメカニカルキーボードは互換軸であることが多いですね。
「安いからすぐ壊れるのでは?」と不安になる方もいると思いますが、通常の使用であれば耐久性も合格レベルですね。2~3年は十分に使えるものが大半です。
この互換軸ですが、複数のメーカーから発売されています。主要な互換軸を見ていきましょう。
Cherry MX互換軸「Kailh」の一覧
KailhはCherry MX互換軸の代表格とも言える存在で、「Speed Switchシリーズ」が有名ですね。以下はKailhの主要な軸です。
Kailh Pro Purple(タクタイル)
スムーズで滑らかな打鍵感のスイッチで、押下圧は軽め。メカニカルの入門に良いかもしれません。
Kailh Box Brown(タクタイル)
Cherry MX製の茶軸を意識した互換軸ですが、茶軸よりは少し重いかなといった印象。ただし滑らかさはこちらが上かもしれません。
Kailh Speed Copper(タクタイル)
Kailhといえばこれを思い浮かべる方も多いかもしれません。タクタイルの特徴である「反発の山」がしっかり感じられ、基板との接点(アクチュエーションポイント)も浅め。
しっかりした打鍵感と反応速度を両立しているので、ゲーミングキーボードに特化した軸と言えそうです。押し始めがちょっと固いですが、慣れで克服できるレベルです。
Kailh Speed Gold(クリッキー)
Cherry MXの青軸よりも反応速度がやや早く、全体的に軽めです。ただし、クリック感はしっかりとある感じですね。
ほかにもあるCherry MX互換軸
Kailh以外の互換軸としては、以下のようなものがあります。
Gateronシリーズ
中国のメーカー「Gateron」が製造する互換軸です。軸の構造はCherry MXにかなり近く、見た目もほとんど同じ。
ただし製造の精度が少し甘いかもしれません。価格はかなり安く、精度さえ上がればこれで十分と言う方も多いでしょう。
Zealiosシリーズ
カナダのメーカー「Zeal Generation」が開発・販売している軸で、タイクタイルの「Purple Zealios」が有名。
互換軸としては高価格であり、どちらかといえば高級志向ですね。ただし、完成度が高いので値段なりの品質を持っています。
Input Club Hakoシリーズ
米国のメーカー「Input Club」が開発・販売している軸です。こちらの軸は全体的に重く、タクタイル感が強いので使う人を選びます。
私も使ったことがあるのですが、慣れないうちは少し手が疲れますね。
独自軸も含めて自分に合ったキーボードを見つけよう
ここで紹介した互換軸のほかにも、メーカーが独自に開発した「独自軸」も増えてきました。
身近な例としてはロジクールのRommer-Gなどがあります。Rommer-G採用のゲーミングキーボードは、家電量販店などにも展示されているので、試しに触ってみるのもよいでしょう。
最終的には本家のCherry MXに行き着くとしても、互換軸・独自軸を試してみて損はないはず。セール品を狙えば、2つ購入しても1.5万円ほどで済むので、大変お買い得です。
ぜひ、さまざまな軸に触れて、自分の手になじむキーボードを見つけてみてください。