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BTOパソコンには必ずといってよいほど付属している防塵フィルター。細かな塵やほこりからPCを守ってくれるパーツです。しかしこのフィルター、本当に必要なのでしょうか。また、フィルターを外すと、どんな事態になるのでしょうか。
前面フィルターは必須なのか?
最近のPCケースは、前面吸気+背面排気のモデルが増えましたよね。CPUクーラーやマザーボードの位置関係からいっても、前面吸気モデルは効率が良いといえます。
しかし、フィルターの清掃を小まめに行う必要があり、これが面倒くさいという方は多いようです。フィルターを掃除しないと、溜まった塵やほこりでエアフローが悪化し、冷却性能が落ちてしまいます。
そこで、いっそのことフィルターを撤去してしまうとどうなるでしょう。結論からいうと、フィルターの撤去はおすすめしません。大抵のPCケースにはフィルターの外にメッシュ加工のパーツがついており、フィルターが無くてもある程度塵やほこりを防いでくれます。
また、フィルターがないことで吸気の量が若干増え、一時的には効率的に冷えるような「錯覚」に陥るでしょう。しかし、1か月、2か月と使用していくうちに、塵やほこりのすさまじさに悩まされます。
特にPCケース内部のファンに付着する量が半端じゃありません。結果的に、一度PCケースを開けて、CPUファンやケースファンを全て清掃する羽目になり、余計に手間が増えました。
最も面倒なのがCPUのヒートシンクですね。フィンに付着した大量の塵やほこりは、取り除くのが非常に大変です。やはり、前面フィルターは必要だったわけですね。
フィルターは冷却性能に影響しない
前面フィルターのように塵やほこりを防ぐフィルターを「ダストフィルター」と呼びます。このダストフィルターは、一見するとエアーフローの悪化につながりそうなのですが、実はほぼ影響がありません。
つまり、ダストフィルターを付けても外しても、冷却性能は同じなのです。これは、個人的な実験でも立証できました。また、ネット上のデータを調べても同じような結果が並んでいます。
また、騒音についても同様で、フィルターが静音性に影響することはほぼありません。ファンの直径や回転率、羽の形状、ケースの構造のほうが大切なのです。付けても外しても影響がないのなら、明らかにダストフィルターを設置したほうが健全ですね。
ダストフィルターは週に1度は清掃しよう
面倒かもしれませんが、できることなら週に1度はダストフィルターの清掃を行うようにしましょう。塵やほこりはPCの寿命を縮める大きな要因であり、小まめに対策するかどうかで故障率がかなり変化します。
エアダスターとブラシを常備しておき、軽くブラシで埃を落とした後に、フィルターを裏返しながら両面に吹き付けてみましょう。大量のゴミがとれて防塵性能が上がりますよ。
高価なゲーミングPCをできるだけ長く使うために、ダストフィルターのメンテナンスは必ず行うようにしましょう。