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「中古デスクトップ+GPU」という組み合わせで、格安のゲーミングPCを作る方法があります。
結構有名な方法なので、ご存じの方も多いでしょう。この方法でよく使われるPCにLenovoの「Think Centre」がありますね。
確かに以前はThink Centreが良かったのですが、最近はちょっと注意が必要かもしれません。
Think CentreがゲーミングPCに使われていた理由
Think Centreはいわゆる「ビジネスユース」を想定したモデルです。
企業が大量のPCを使用する場合は、購入ではなく「リース契約」を用いることが多いため、大抵は3年~7年で返却されます。
このリース切れPCをリフレッシュし、再販売したものが世に出ている中古のThink Centreです。
5年前後利用したPCであるものの、ビジネスユースですからそれほど無理な使い方はしておらず、しっかりと保守管理されていたものが多いため、程度が良いという特徴があります。
また、見た目もブラック一色でスタイリッシュ、どこか渋い雰囲気がありますからね。これにロー~ミドルレンジのGPUを載せれば、十分にゲーミングPCとして通用します。
もともと質実剛健な造りで安定性が高いために、ゲーミングPCに鞍替えしてもそこそこ使えてしまうんですね。あとは、電源が240W程度あり、ロー~ミドルの補助電源無しモデルであればギリギリ搭載できる点も強みでした。
最近の中古Think Centreは電源容量が小さい?
しかし、最近売り出されているThink Centreは、電源容量が小さくなっているようですね。
具体的には、電源容量180Wのモデルが大量に出回っています。BTOパソコンやゲーミングPCを使う方ならすぐに分かると思いますが、180W電源で動くGPUはGTX1050やGT1030くらいです。
少し前ならGTX750Tiも候補でしたが、これらでもギリギリのレベル。つまり、2~3世代前のロー~ミドルレンジGPUがギリギリ動くくらいなのです。
そのため、「Think Centreを中古で買ってGPUを増設しよう」という試み自体が成立しないことになります。
用途としては、内蔵グラフィックで遊べる範囲のゲーム用か、サブPCかというくらいですかね。ちなみにThink Centre用の電源はおそらく「TFX」タイプで、結構特殊な形状。
一般的なPCに搭載されるATXやSFX電源ではなく、さらにメーカーの独自仕様だったりするので、交換による容量アップは不可能に近いです。
無理なGPU搭載で何が起こるか
ここからは個人的な体験をベースにお話します。私もかつて、富士通製のスリムタイプPCにGPUを増設したことがありました。
このPCはそもそも電源が200W程度しかなかったのですが、ロープロファイルタイプのGPUを追加で載せたのです。
その結果、ゲームは途中でカクつきがひどくなってプレイできず、最終的にはOSが起動しなくなりましたね。ゲームについては、普通のマップならば問題ないのですが、クエストでオブジェクトが増えると途端にカクつく感じでした。
おそらく、GPUの負荷があがっているものの電源がついていかず、GPUが性能を出しきれない状態が続いたのだと思います。
それでも無理に使い続けた結果、電源が寿命を迎え、OSも起動しない状態になったと。電源容量は人間でいえば「心臓の強さ・大きさ」に値するので、中古PCを買う場合は真っ先にチェックするようにしましょう。