「デスクトップPC」のメリットを本気で再定義してみる

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ゲーミングPCと言えばデスクトップ!という方は相当多く、私の周囲も大半がこれです。一方で、近年はAPUやグラボ最適化によってノートPCでも十分なゲーミング性能が得られます。

10年以上前であれば、性能向上のために色々とパーツ交換がやりやすいデスクトップPCにアドバンテージがありました。

しかし、今はそこまで大規模なアップグレードをせずとも、十分な性能を持ったPCが多いことも事実。では、現在のデスクトップPCのメリットとはどこにあるのでしょうか。

「拡張性が魅力!」の罠

デスクトップPCのメリットとして最も多く語られるのが「拡張性の高さ」です。

しかし、皆さんよく考えてみてください。そんなに頻繁に「拡張」しますか?CPUとグラボを好みのグレードに変えてしまったら、あとは放置ではないでしょうか?

少なくとも私は、初期構成からほとんど変えません。また、ストレージもM.2とSATAのSSDを積んだらほとんど更新しませんね。

ではなぜ拡張性がここまで語られるのでしょうか。それは、昔のデスクトップPCはストレージ容量が小さく、HDDを大量に積めることにアドバンテージがあったからです。

そうです。デスクトップPCのメリットの大半は「3.5インチHDDを大量に積めること」なのです。しかし今はHDDを積む人は稀ですし、そもそもストレージのためのスペースは不要です。

ということで、いにしえのデスクトップPCにおいて最強のメリットであったHDDに関する拡張性は、ほとんど意味のないものになったのです。

実際のメリットは「構成の選択肢が広いこと」

ではデスクトップPCに何のメリットもないかというと、それは違います。買った後に「拡張」しないとしても、初期の段階で選べるパーツの選択肢が、ノートPCとは段違いだからです。

というよりも、ノートPCにパーツの選択肢が全くなく「アッセンブリ(複数の部品からひとつの製品を組み立てること)」が固定状態であることが問題なのですよね。

もしノートPCも細かく構成を選んで買うことができれば、デスクトップPCのメリットはほとんどありません。しかし、現時点でそれは不可能です。

たとえば「CPUにはお金をかけて、グラボとストレージは少し安くしよう」という予算配分を行うためには、それぞれのパーツの選択肢が豊富である必要があります。

これが可能なのはデスクトップPC、特にBTOや自作のみですね。ノートPCは「組み合わせのパターン」はある程度選べても、予算配分の調整までは不可能です。簡単に言えば、10万か15万か、といった具合の選択肢しかありません。

3~4年ごとに性能を「維持」できることも魅力

あえて付け加えるならば、CPUやグラボの世代交代によって相対的に低下したコストパフォーマンスを「維持」できることもメリットですね。

つまり、マザーボードの仕様の範囲内でCPUとグラボをアップグレードすることで、コスパの良い状態を保ちやすくなるわけです。

新しいPCを買うと、設定やらキータッチへの慣れやらで、最初はいろいろと手間がかかります。しかし中身だけを入れ換えると、こうした小さな手間は全て省くことが可能です。

正直なところ「拡張性」はもうほとんど意味がないのですが、豊富な選択肢による予算配分と、コスパを維持できることは大きなメリットだと思いますね。

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