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RTX 4070 Ti SUPERは2024年現在、グラボ市場の主役となっていますよね。10万円を超える高価格なグラボでありながら、コスパが良いことがその理由。
主な競合製品としてRX7900XTXが挙げられていますが、比較すると「コスパが良い」と評されることも多いですね。では本当にコスパが良いのかを数値で見ていきたいと思います。
パフォーマンス比較ではRX7900XTXが9~17%上
まずパフォーマンス、つまり性能です。ゲームでのベンチマークとしては下記のような数値が出ています。
1080p解像度
RTX4070Ti SUPERの平均フレームレートは約221FPSです。これに対してRX7900XTXの平均フレームレートは約251。RX7900XTXが約13.6%の差をつけています。
1440p解像度
この解像度では、RTX4070Ti SUPERは約147FPS程度。対するRX7900XTXは173FPS。RX7900XTXのほうが約17.7%ほど上です。
4K解像度
RTX4070Ti SUPERは約98FPSに達しますが、RX7900XTXは約107FPSを達成。4KでもRX7900XTXのほうが9.2%ほど上回っています。
ハードウェア仕様もRX7900XTXが優秀
次にハードウェアの仕様的な面から比較しましょう。
主要な演算機の数
RTX4070Ti SUPERには7,680個のCUDAコアが搭載されています。これに対してRX7900XTX には 6,144 個のストリーム プロセッサが搭載。演算機の数ではRTX4070Ti SUPERのほうが上ですね。
メモリ搭載量
ただし、RX7900XTXは24GBのGDDR6メモリを搭載しているため、メモリ帯域幅は960GB/秒と高くなっています。一方、RTX4070Ti SUPERの12GB GDDR6Xは 504GB/秒に過ぎません。
レイトレーシング
RTX4070Ti SUPERにはより多くのRTコアが搭載されています。ただし、特にレイトレーシングについてはNVIDIAのアーキテクチャが有利になるので、これは参考程度ですね。
実際にゲームをするとレイトレがちゃんと効いているシーンとそうではないシーンの差が大きいので、体感的に「RTX4070Ti SUPER」と思うことが増えそうです。
価格はRTX4070Ti SUPERのほうが3割ほど安い
最後に価格です。RTX4070Ti SUPERの価格は約799ドルで、日本円でおよそ13万円(2024年9月時点)。
これに対してRX7900XTXは約899ドルで、日本での実勢価格は16~18万円程度。価格としては3割ほどRX7900XTXのほうが高いわけです。
コスパ比較
ということでコスパ比較ですが、性能差が9~17%であるにもかかわらず価格差は30%ほどあるので、やはりRTX4070Ti SUPERはコスパが良いという判断になりますね。
絶対的なパフォーマンスを考慮すると、RX7900XTX は、1440pおよび4K解像度でよりしっかりと優位性があります。
特に大容量のVRAMを利用できる点が強く、この点が性能差に表れていますね。ただし、RTX4070Ti SUPERは、NVIDIAの優れたレイトレとDLSSがあるので、実際のゲームではそこまで大きな体感差がない可能性も。
RTX4070Ti SUPERはパフォーマンスが優れており、価格も競争力があります。しかしRX7900XTXは、特に高解像度を使用するゲーマーにとって魅力的です。
個人的にはRX7900XTXもそれなりによくできていると思うので、これからもしっかり競合して欲しいですね。2社が競争することで、より良い製品が安く出てきますから。