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ゲーミングPCは音の問題に悩まされがちです。そして、究極の解決策といえば「ファンレス化」。しかし、3Dゲームができるレベルのパーツをファンレス化するのは非常に難しいこと。
そこで、どの程度のグレードのGPUまでファンレス化が可能なのかを考えてみたいと思います。
ファンレス化が可能なGPUグレード一覧
まず、2021年1月時点で、ファンレス化が可能なGPUの一覧を見ていきましょう。スペックが低い順に並べてみました。
- GeForce GT 710
- GeForce GT 1030
- Geforce GTX 1050
- Geforce GTX 1050Ti
- Radeon RX560
- Geforce GTX1650
ファンレス化はGPUのTDPが低いほどやりやすくなります。TDPが150Wあたりを超えるようなミドルレンジGPUはファンレスの対象外ですね。
とはいえ、GPU自体が年々低発熱・高性能化しているため、数年まであればミドルレンジクラスの性能だった1650でも十分にファンレス化が可能です。
GTX1650はPalitから「GeForce GTX 1650 KalmX」という完全ファンレスモデルが発売されているため、性能と静音性を両立しやすいですね。
私の感覚では、TDP100Wの1650SUPERもファンレス化できそうです。ただ、このあたりがファンレス化可能なギリギリのラインかなと思います。
これまでもGPUのファンレスモデルはTDP100W前後のものまでが中心でしたからね。放熱フィンの大きさやスペースの関係上、ファンレス化にも限界があります。
RTXシリーズのファンレス化は可能なのか?
では、ミドル~ハイのラインでファンレス化が可能なのかを考えてみましょう。
2021年時点のミドル~ハイグレードで最も普及しているのは、おそらくRTX2060です。RTX2060のTDPは160W。TDO160WのGPUを保証するファンレス用フィンはほとんど見つかりません。
上で紹介した「KalmXシリーズ」のヒートシンクを流用する方法もありますが、ケース内のエアフローをかなり工夫しなければ厳しいでしょう。
唯一可能性があるとすれば、MonsterLaboの「The Heart」とケースファンを使って冷却する方法でしょうか。
The HeartはCPUとGPUをファンレス化できる巨大なヒートシンクで、CPUはTDP100W、GPUは120Wまで完全ファンレス化が可能です。
また、ケースファンを追加することでGPUはTDP160Wまで対応できるとのこと。詳しくは公式サイトを参照してみてください。
ファンレス化の現実的なラインはTDP100Wあたりまで
以上の内容を総合すると、気軽に買えるパーツを使ってGPUのファンレス化をする場合、そのラインは「TDP100W」当たりにあると言えそうです。
補助電源がいらないGPUならば、大体はファンレス化が可能でしょうね。しかし、GPUのファンレス化を自分で行う場合、クーラーの交換作業があるため、初心者は注意してください。
そもそもGPUのクーラーは脱着を想定していないので、取り外した時点で動作保証の対象外になります。
また、ファンレス化にこだわらずとも、ファンコンの導入やケースファンの買い替え(大型、低回転、低騒音)で解決する場合も多いので、ぜひ試してみてください。