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PCケースの素材といえばアルミやスチール、アクリルが有名ですよね。しかし、ベテランの中には木材などで自作する方もいます。
また、長年自作PCに馴染んできたユーザーの中には「セメントでPCケースを作ってみたらよく冷えるのでは?」と妄想する方もいるかもしれません。
何を隠そう、私がその一人だからです。そこで今回はセメントや石膏ボードでPCケースが作れるのかについてまとめてみました。
とある雑誌の企画でセメントケースにチャレンジ
著名なPC系雑誌「DOS/V POWER REPORT」2022年夏号の中で、PCケースをセメントで作るという企画をやっていました。
「セメントだし強度もあるし、それなりに丈夫で冷えるのかな…?」と読み進めていくと、なかなかそうはいかないようで。
雑誌の企画なので詳細は購入して読んでいただくしかないのですが、結論をざっくり言うと「苦労して作った割には脆くて重いケースが出来上がった」というもの。
たしかにセメントは丈夫なイメージがありますが、ある程度の水分がなければ強度を保てませんし、建材として使われる場合は鉄筋や鉄骨が組み合わされますからね。
小さな立方体であるPCケースには向かないのかもしれません。と、ここで個人的に思いついたのが「石膏ボード」。
ホームセンターなどで売っていて、こちらも部屋の壁材として使われています。自宅にたまたま使用していない石膏ボードがあったので、加工してパネルにしてみることにしました。
高難易度にもほどがある石膏ボードケース
結論から言うと、「立方体を保つのが非常に難しい」ためPCケースには向かないと思います。
石膏ボードは、耐熱性や遮音性にすぐれているものの、「たわみ」が発生しますし断面がボロボロするので箱状にするのが難しいのです。
私が不器用なだけかもしれませんが、半日かけて加工して、完成したのはなんとも不安定な箱でした。
石膏ボード単体ではPCケースとして成立しないので、少なくとも骨組みはアルミやスチールがいいかもしれませんね。
しかし骨組みをアルミやスチールにする時点で専用のPCケースを買うことと同義ですし、お金的にも労力的にもメリットがありません。
ということで、セメントにしろ石膏ボードにしろ、「なんとかPCケースっぽくはなるが既存の素材にはかなわない」という結果になりましたね。
個人的にはアルミとスチールの2択
やはりPCケースの素材はアルミかスチールの2択ですね。
個人的には少々重くても剛性があって長持ちするスチールのほうが好きです。しかし最近はアルミケースの品質も上がっていますよね。
アルミは軽さと見た目が非常に良いのですが、どうしてもビビリが出やすいという弱点がありました。ただし高価格なアルミケースは造りがとても良いのでビビリにくいです。
「重くて見た目が地味でも剛性感があって安いスチール」か「見た目が良くよく冷えるが高めのアルミ」のどちらが良いかは、個人の好みによるといったところでしょう。