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第13世代のIntel製CPUは、数年にわたってゲーミングPC市場をリードしてきたAMDのCPUを猛追撃しています。
この原動力となったのが2種の異なる性質のコア(Pコア・Eコア)による、利用シーンごとにメリハリを効かせた性能です。
さらに第14世代では、もう1種のコアを追加して3種構成になる予定とのこと。一体どのような役割分担なのでしょうか。今回は第14世代CPUの概要を解説します。
3種のコアで構成される「第14世代Meteor Lake」
Intelは、第14世代CPU「Meteor Lake」シリーズをを2023年の後半に発表する予定とのこと。
Meteor Lakeは、ノートPCとデスクトップの両方に向けて開発されていて、今回リークされたのはノートPC向けのようですね。
ここではまず、リークされた情報をもとにしてMeteor Lakeに搭載される3つの異なるコアのハイブリッド設計に焦点を当てます。
1. Redwood Coveコア(Pコア)
Meteor Lakeに採用されているコアの1つ目は、Redwood Coveスコア(Pコア)です。
このPコアは、高負荷がかかる処理のために最適化されたコアで、タスクの処理能力に注力した高性能なコアです。
パフォーマンス重視のアプリケーションやマルチタスキングが必要な環境で威力を発揮するコアですね。最近のIntel製CPUは、Pコアの性能=最大値として記載されることが多いです。
2. Cresmontコア(Eコア)
Cresmontコア(Eコア)は、よりシンプルなタスクに特化したコアです。Eコアは、省電力性と効率性が重視されており、軽い作業や低負荷のアプリケーションに適しています。
Eコアは、消費電力を抑えながらもパフォーマンスを維持することを得意としていて、ノートPCの場合はある程度の性能を維持したまま、消費電力の削減とバッテリー駆動時間の延長が期待できます。
ゲーミングノートPCだと、Eコアの性能が実働時間に関わってきそうですね。
3. LP Eコア(低電力効率コア)
第14世代の技術的な肝になるとおもわれるのがLP Eコア(低電力効率コア)です。低消費電力モード時にプロセスを管理するためのコアであり、ノートパソコンの消費電力削減に大きく貢献することが期待されています。
Meteor Lakeは、4つのタイルで構成されており、それぞれグラフィックス、SoC、CPU、およびIOEを担当するとのこと。LP EコアはSoC内に配置されるようですね。
CPUがアイドル状態またはスリープモードにある場合でも、LP Eコアがプロセスの処理を引き受けるので、待機状態でも一定の処理能力を持つようです。
3種構成で死角なしのCPUになるか?
Meteor Lakeは、このようにハイブリッドなコア設計により、高いパフォーマンスと効率性、さらに省電力性も併せ持つようです。
PコアとEコア、LP Eコアの組み合わせにより、重いタスクと軽いタスクを効率的に処理しつつ消費電力の削減とノートパソコンのバッテリー駆動時間の向上が期待できる模様。
この説明だけを聞くと、反則レベルに万能なイメージを受けるのですが、実際の性能やバグの有無などはリリースされてみなければわかりません。
個人的には、ミドルレンジクラスのゲーミングノートPCがかなり実用的になるのでは?と期待しています。