もはや忘れられたスリープモードの意味とは

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みなさん、スリープモード使っていますか?私は、ここ数年ほとんど使わなくなりました。

色々理由はあるのですが、PCの起動速度が格段に速くなった上にアイドル時の消費電力も小さいので、必要性を感じなくなったからです。

しかし、最新のWindows OSにもスリープモードは搭載されていて、一向に無くなる気配がありません。そこで、改めてスリープモードの存在意義を考えてみました。

スリープモードの存在意義は「現状の保存」

かつてスリープモードは、「シャットダウンと再起動にかかる時間を大きく削減できる」という点が強みでした。

しかし、冒頭でも述べたように現在のPCはシャットダウン・起動ともに非常に高速で、昔のカリカリにチューニングされたPCよりも短い時間で起動してしまいます。

この時点でスリープモードの存在意義は半減しているのですが、やはり現在でもそれなりに使う人がいるようです。

例えば、「短時間に頻繁に離席する」という方であれば、開いた資料やブラウザのページをそのまま維持しながら、PCを休止状態にできることは大きなメリットです。

エクセルやブラウザは、シャットダウン時に終了しなければならないため、再度同じ作業環境を作るのに時間がかかってしまいます。

一方、スリープモードなら復帰したタイミングでそれ以前の作業環境がそのまま再現されますから、この差は大きいのです。

ちなみに、マイクロソフト社の調査によれば「離席時間90分」を境にしてシャットダウンかスリープモードかに分岐するとのこと。

これは主に電気代が理由であり、PCを利用しない時間が90分以内であればスリープモードが、それ以上であればシャットダウンのほうが電気代が安く済むのだそうです。

スリープモードは問題点も…

こうして見るとスリープモードはまだまだ存在意義があるように見えます。しかし私は数年前からスリープモードを使わなくなりました。もちろん、電気代の件は承知したうえで、です。

なぜ使わなくなったかというと、「スリープモードの復帰で不具合が起こりやすいから」ですね。例えば有名な「KP41病」もスリープモードがらみの設定が原因になっていることがあります。

その他にも

  • スリープモードの復帰に失敗することがある(体感的に10~20回に1回程度)
  • 復帰に失敗しないようにするためにはサインアウトが必要で、これが面倒である
  • USBなどの周辺機器との相性次第で、復帰のタイミングでフリーズすることがある

などの理由がありますね。私の場合、PCの電源を落とすのは週に1回あるかないかで、そのタイミングではシャットダウンを使います。

電源を入れっぱなしの時間はPCのモニターだけをOFFにし、電気代の消費を軽減している状態です。この使い方が最も不具合が少なく、安定していると感じています。

ゲーミングPCならスリープは要らないかも…?

こうして考えてみると、スリープモードは資料作成やリサーチを頻繁に行うといった用途以外ではあまり出番がないのかなと思います。

Windowsの標準機能ですし、ビジネス用途ではまだまだ出番が多いと思うので、無くなることはないでしょう。しかしゲーミングPCの場合は、電力設定がらみの不安定さと結びつくことがあり、多用しないほうが良いかもしれません。