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PC界隈で意外と多いのが「ネジ関連のトラブル」です。特に「勢いあまって強く締め付けすぎたものの、間違えて取り付けた」場合は結構大変ですよね。
ネジが緩まないので作業が進まず、ドライバーに勢いをつけた拍子に他のパーツに手がぶつかって故障なんていう悲しい事態になりかねません。
そこで今回は、硬すぎるネジを緩ませる方法を一覧的にまとめてみました。
ハンマーで叩く
古典的ですが定番の方法ですね。ハンマーを使ってネジの頭部を軽く叩いてみてください。これによってネジが少し緩むことがあります。
ネジと穴が固着している場合、振動で隙間が生まれてネジが緩むという理屈。ただし、PCの組み立て作業ではハンマーの振動がほかのパーツに悪影響を与える可能性もあるので、慎重にお願いします。
「ちゃんとした」工具を見繕ってくる
ドライバーは100均で十分という方がいますが、私の考えはちょっと違います。100均のドライバーは確かによくできていますが、精度がいまひとつだったり強度が低かったりと「値段なり」のこともあります。
ホームセンターや工具店でヴェッセルやKTCなど信頼性の高いメーカーのドライバーを購入し、差し込んでみましょう。個人的にはネジザウルスのような専用の工具を使ったほうが安心ですね。単純にネジとドライバーの摩擦をあげてくれるので、とても手軽で便利です。
CRCを使用する
ネジとネジ穴の隙間にクレ556のようなCRC(潤滑・防錆剤)を塗布してみてください。しばらく待って浸透させると、固着したネジの滑りがよくなってプラスドライバーで回せるようになるかもしれません。
個人的には最もリスクが低いので、周囲のパーツにさえ液を吹きかけなければ、最初に試してみてもいいのかなと思います。
ゴム製品を活用する
ネジが滑りやすい場合、薄いゴムシートをネジの頭に被せてからドライバーを使って回してみましょう。
ネジ山を舐めてしまって形が崩れていても、ゴムが密着してドライバーとの隙間を埋めてくれるので、回しやすくなるかもしれません。
ただし、問題は薄いゴムシートがなかなか見つからないということ。ネジに密着し、ドライバーを差し込んでも破れないとなると、ホームセンターでゴム板を見繕ってくるしかないでしょうね。
運が良ければ、掃除用のゴム手袋などでもいけるかもしれません。
ネジ山の溝に薬剤を使用
ネジが固くて回らない場合、アロンアルファなどの接着剤をネジ山の溝に少量流し込んでください。そのあとにドライバーをセットし、ネジとドライバーの接合度を上げます。くれぐれも余分な接着剤がネジ穴の部分につかないようにしましょう。
接着剤が硬化したら、プラスドライバーで回すことができるかもしれません。ただしこの方法も、ネジの強度が弱いとネジだけがちぎれてしまう可能性がありますので過信は禁物。
「炙る」はやめておきましょう
固着したネジを回す方法として、昔から「炙り」が使われますが、個人的にはあまりおすすめしません。ネジを伝わった熱がパーツを痛めてしまったり、穴の形状を歪めてしまったりする可能性があるからです。
ライターは当然のこととして、ヒートガンやドライヤーも要注意。特にマザーボードは熱風を直接あててしまうと故障の遠因になりかねないので、私は使いません。
最も、大抵のネジはCRCとしっかりしたドライバーがあれば緩みますので、そこまで大げさに考えずに対策してみてください。