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M-ATXとmini-ITXは、現在のゲーミングPCで主流になっているフォームファクターです。
しかし、「M-ATXでも大きすぎる」「mini-ITXはちょっと小さい」という声が多いですね。要は、2つの中間に位置するフォームファクターが無いのです。
今回は、実は非常に需要が高そうな「中途半端なサイズのPCケース」について考えてみたいと思います。
M-ATXとMini-ITXの中間は無い
現時点では、M-ATXとMini-ITXの中間に位置する明確なフォームファクター規格は存在しません。
私の個人的な意見としては、実はこの中間のフォームファクターが最も使いやすいと思うのです。
しかし、よーく見ていくと、メーカー側もこの事情は理解していそうだなと。なぜなら、小さめのM-ATX(コンパクトM-ATX)や大き目のMini-ITX(ラージMini-ITX)と呼べるようなケースが結構売られているからです。
コンパクトM-ATXケース
M-ATX規格の中には、拡張性をある程度保ちながらも、ケースサイズを極力抑えたものがいくつかあります。
このようなケースは、Mini-ITXに近いコンパクトな設計でありなが、M-ATXマザーボードをサポートするため、GPUやストレージの搭載オプションが豊富です。
一部のメーカー(Fractal DesignやSilverStoneなど)は、こうしたコンパクトM-ATXケースを提供しており、コンパクトさと拡張性のバランスをとりやすいですね。そしてスタイリッシュなケースも多いです。
具体例としては以下のような製品がありますね。
LIAN LI A3-mATX
LIAN LIとDAN CasesのコラボによるA3-mATXは、26.3リットルのコンパクトなサイズにM-ATXとMini-ITXの両方を収められる柔軟性が特徴です。
最大415mmのGPUや、360mmのAIOクーラーの取り付けが可能で、性能を追求しながらも省スペースでのビルドができます。
また、外観はミニマリストなメッシュデザインで、エアフローに優れた構造となっています。日本のAmazonやPCショップでも取り扱いがあり、モダンなスタイルと冷却性能を重視するユーザーに支持されています?
SilverStone PS15 PRO
25.7リットルの容量ながら良好なエアフロー設計が特徴です。メッシュフロントパネルにより通気性が確保されており、240mmまでのラジエーターを搭載できるため冷却能力も高め。
CPUクーラーは最大154mmの高さまで対応し、ハイエンドのビルドでも十分な拡張性を備えています。
ラージMini-ITXケース
一方で、一部のMini-ITXケースも、冷却性能や拡張性を確保するためにやや大型化されています。
ATX電源ユニットや長尺のグラフィックスカードを収められるMini-ITXケースであれば、M-ATXとMini-ITXの「中間的な」役割を果たしている場合があります。
こうしたケースはMini-ITXマザーボードを使いつつも、ケース内部に余裕を持たせて冷却パフォーマンスや静音性を高めたいというユーザーに適しています。
こちらも具体例を見ていきましょう。
Cooler Master NR200P
NR200PはMini-ITXケースですが、コンパクトながらも長尺のグラフィックスカードや240mmのラジエーターが搭載可能です。
空冷と水冷の両方に対応し、最大330mmのGPUと大型のCPUクーラーを搭載することで、ゲーミングPCにも適したスペックが実現できます。国内でも広く流通しており、多くのPCビルダーに選ばれる人気製品です。
InWin 301
InWin 301は、やや大型のMini-ITXケースで、14.3リットルのボディにモダンなデザインとエアフロー管理を提供します。
内部には2.5インチのSSDやHDDが複数取り付け可能で、長尺のGPUも対応。ビルドの際には取り外し可能なガラスパネルや配線管理用のケーブルスペースがあり、見た目と使いやすさを両立しています。
将来的にM-ATXとMini-ITXの中間は開発されるか?
今後、中間的なフォームファクターが標準化される可能性もありますが、現状はメーカーごとに「中間」を意識したケースが登場するにとどまっています。
この2つのフォームファクターは厳密にサイズを決めるのではなく、用途に応じて少し大きさを変えていくのでしょうね。
M-ATXとMini-ITXの中間を求める場合は、コンパクトなM-ATXケースかやや大型のMini-ITXケースが現実的な選択肢と言えるでしょう。
サイズ感がつかみにくいのですが、寸法をしっかりチェックして購入に踏み切りたいですね。