※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
現代のPCには、多種多様なプロセッサが搭載されています。
その中でも、汎用プロセッサと特定目的プロセッサは、それぞれ異なる特徴を持ち、異なる用途に適しています。
本記事では、汎用プロセッサと特定目的プロセッサの違いをまとめてみました。
汎用プロセッサ=CPU
汎用プロセッサは、幅広い計算処理に対応することができるプロセッサです。
特定の用途に特化せず、さまざまなアプリケーションやタスクに柔軟に対応するため、パソコンやスマートフォンなど、日常で使用される多くのデバイスに搭載されています。
このタイプのプロセッサは、ユーザーが記述したプログラムを実行することで、その都度異なる処理をこなす柔軟性を持っています。
たとえば、文章作成、インターネットブラウジング、動画視聴、ゲームなど、幅広い用途に対応できます。
汎用プロセッサの具体例としては、IntelのCoreシリーズやAMDのRyzenシリーズ、AppleのMシリーズなどが挙げられます。つまりCPUですね。
これらは、幅広い用途に対応できる性能と柔軟性を備えているため、一般的なコンピュータの中核として活躍しています。
特定目的プロセッサ=GPU
特定目的プロセッサは、特定のタスクや用途に特化して設計されたプロセッサです。
たとえば、画像処理、音声処理、信号処理、暗号化処理など、限定された用途において最高の性能を発揮するよう設計されています。
このような特化型のプロセッサは、必要な処理を効率的かつ高速に行うため、汎用プロセッサよりも消費電力が低い場合があります。
一方で、特定の用途以外の処理には適さないため、汎用性は低いという特徴があります。
代表的な特定目的プロセッサは以下の通りです。
・GPU(Graphics Processing Unit):画像や映像の描画処理に特化しており、並列処理が得意です。
・DSP(Digital Signal Processor):音声やデジタル信号のリアルタイム処理を目的に設計されています。
・ASIC(Application-Specific Integrated Circuit):暗号通貨のマイニングや特定の通信機能など、非常に特定のタスクに向けて作られたプロセッサです。
・FPGA(Field-Programmable Gate Array):特定の用途向けに柔軟に設計・再プログラム可能なプロセッサです。
汎用プロセッサと特定目的プロセッサの違い
汎用プロセッサは幅広いタスクに対応する柔軟性を持つ一方で、特定目的プロセッサは、特定のタスクにおいて最高の性能を発揮する効率性を追求しています。
たとえば、汎用プロセッサは1台のコンピュータ内で複数のタスクを並行して処理することが得意です。
一方、特定目的プロセッサは、1つのタスクを極限まで効率化するよう設計されています。
また、汎用プロセッサは、一般的なコンピュータやスマートフォンの中核を担い、日常のあらゆる作業を支えることが目的です。
これに対して、特定目的プロセッサは、高品質なグラフィック描画や音声処理、AI演算といった特定のニーズに応える形で設計されています。
さらに汎用プロセッサは設計上、幅広いアプリケーションをサポートするため、特定のタスクでは効率が劣ることがあります。
一方、特定目的プロセッサは用途が限定されているため、効率性が高い代わりに柔軟性が低いのが特徴です。
まとめ
汎用プロセッサと特定目的プロセッサは、それぞれ異なる特徴を持ち、用途に応じて適切に使い分けられています。
汎用プロセッサは、幅広いタスクに対応できる柔軟性があり、一般的なコンピュータに不可欠な存在です。
一方で、特定目的プロセッサは、特定の処理を効率的かつ高速に行うため、特化型のタスクで威力を発揮します。
我々が使っているゲーミングPCは汎用プロセッサ(CPU)と特定目的プロセッサ(GPU)によって成立しているわけですね。