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モバイルPC向けGPUとして注目されているGTX1650Ti。ほどほどのスペックとコスパの良さから、多くのゲーミングノートPCに採用されています。
しかし、本来であれば「Ti」はデスクトップ向けGPUのコスパモデルに付属していたサフィックスのはず。果たしてデスクトップ向けGTX1650Tiはリリースされるのでしょうか。
デスクトップ向けはリリースされない可能性がたかい
結論からいうと、デスクトップ向けGTX1650Tiはリリースされないかもしれません。その理由は「GTX16シリーズが、すでに飽和状態」にあるからです。
2020年7月時点でGTX16シリーズを整理していくと、次のようになります。
- GTX1650
- GTX1650 SUPER
- GTX1660
- GTX1660 SUPER
- GTX1660Ti
このようにミドルレンジの16シリーズだけで既に5種類も存在しており、これ以上追加する意味があまりないのです。
そもそも1650SUPERが実質的にデスクトップ版の1660Tiとも言えるわけで…そのため、GTX1650Tiは、モバイル向けの専用モデルということで終わりそうですね。
GTX1650Tiの代替として何を選ぶべきか?
私が個人的に注目しているのは、「GTX1650SUPER」ですね。ネーミングから「割高」なイメージを持ちがちなのですが、実際は非常にコスパが良いモデルです。
型番としては末尾2桁が50なので、ローレンジに属するかと思いきや、実際には前世代のミドル~ハイであるGTX1060(6GB版)を上回る性能を持っています。
たしかに、TDPが100W(1650は75W)で8ピンの補助電源が必要なモデルですから、名実ともにミドルレンジクラスのGPUと言って良いでしょう。
しかし、メモリにGDDR6を採用し、価格も2万円強ということで、欲しいときにいつでも買えるGPUですね。GTX1650Tiは、おそらく価格的には17000~18000円というラインで来るはずだったので、それほど大きな差はありません。
Ryzen 5 3500との組み合わせで格安ゲーミングPCも
このGTX1650SUPERですが、個人的には「Ryzen 5 3500」と組み合わせると、非常にコスパが良いゲーミングPCに仕上がると思います。
大手BTOの中ではパソコン工房がこの2つを採用しており、次のようなモデルがあります。
SOLUTION-M0B4-R535-RVS
CPU:Ryzen 5 3500
マザーボード:AMD B450チップセット採用モデル
メモリ:DDR4-2666 DIMM (PC4-21300) 8GB(4GB×2)
ストレージ:480GB SATA SSD
GPU:GeForce GTX 1650 SUPER 4GB GDDR6
電源:500W 80PLUS BRONZE認証
かなり安いですね。これなら入門レベルのゲーミングPCとしては十分すぎるほどです。フルHD環境ならば、大抵のゲームが60FPS以上になるため、性能不足を感じることは少ないでしょう。