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一昔前は、PC用モニターのリフレッシュレートとして「60Hz」が当然でした。実際、60Hzあればほとんどのゲームで不満を感じませんでしたからね。
しかし最近は、ゲーム用モニターとして「120~144Hz」のものが増えています。そのため、リフレッシュレートも60以上を目指すのが当然、という流れになっています。
では、プロのゲーマーではない我々一般人は、リフレッシュレート向上の恩恵をどこまで受けられるのでしょうか。
一般論では「60Hz」で及第点
フレームレートは、モニターのリフレッシュレート以上に上げたとしても、まず恩恵は感じられません。そのため、フレームレートの恩恵を最大限に受けるには、モニターのリフレッシュレートを上げておかないといけないわけです。
ゲーミング用モニターで高リフレッシュレートの製品が出回っているのは、モニターのリフレッシュレートがプレイ上のボトルネックになるからなんですね。
端的に言うと「100fpsの滑らかさを体感するためには、100Hz以上のモニターが必要」ということです。
では、高リフレッシュレートのモニターを手に入れたとして、どの程度の認識できるのでしょうか。よく「60Hz以上はほぼわからない」といった意見を耳にします。
ただし、人間には「慣れ」というものがあります。そこで100Hz、120Hzといった環境でプレイしたあと、60Hzに環境を戻すとどういった違和感が生じるのかを調査してみました。
一度上げると下げるのは難しいfps
調査対象は、私の個人的な知り合いです。ちなみに、いずれも自作経験は10年以上で今も定期的にPCゲーム(主にFPSやTPS)をプレイしているそうです。
友人Aの意見
60Hzのモニターと120Hzのモニターを比べると、同じfpsでも120Hzのほうが快適に感じる。視点移動が楽になる。
友人Bの意見
60Hzのモニターと100Hzのモニターはほとんど体感差がないが、144Hzまであがるとかなり変わる。60Hzのモニターには戻れないかもしれない…
友人Cの意見
タイトルによる。MMOなら60Hz以上はほとんど意味が無いように感じる。しかしFPSやTPSなら144Hzにしておいて損はない。後々GPUのアップグレードをあるならなおさらのこと。
友人3人の意見だけでは偏る可能性があるので、ネット上でも調査してみました。要約すると、以下のとおりです。
- タイトルによっては60Hzと90Hzでも差がわかる
- 144Hz環境で60Hz環境に戻ると、カクつきを感じる
- 144Hz以上はどれだけあがってもほぼ体感できない
- 60fpsが最大であっても、144Hzのモニターと60Hzのモニターでは差を感じる
友人3人の話とネット上の意見で共通しているのは「高リフレッシュレート環境に慣れると、60Hzでも遅く感じる」という点でしょうか。やはり、一度高リフレッシュレートの環境に慣れると、下げるのは難しくなるようです。
個人差はあれど高リフレッシュレートモニターの価値は大いにあり
正直なところ、「滑らかさ」「視認性」「動きの良さ」などは、個人の主観が入ります。また、個人の主観は「動体視力」「普段の生活」「年齢」なども依存するため、正解を導き出しにくいわけです。
しかし、GPUやCPUをアップグレードしていったり、BTOパソコンを買い換えたりするタイミングで、fpsが上がる可能性は大いにあります。
そのため、「リフレッシュレートをできるだけ高めに確保しておく」のは、決して悪いことではありません。メインモニターを144Hzに交換し、60Hzモニターはサブ(ネット閲覧、調査用)にするのも良いでしょう。