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ゲーミングPCを使い始めてしばらくたつと、スペックに対してちょっとした欲求が湧いてきます。そこでCPU交換を試みるわけですが、このとき、誰もが戸惑ってしまう「グリスの塗り方」。
いかに簡単に、かつ均一に塗るかというこの話題、もう20年近く延々と議論されているのですが、私なりの解決方法をいくつか紹介します。
量の目安は「米粒大3~4個」
CPUの大きさ自体はここ20年ほど変わっていないので、必然的にグリスの量も同じです。
私は10年近く前から、「米粒大3~4個」を目安にしています。グリスの置き方は自由ですが、中心から4隅を直線で結び、それぞれの線の中間あたりに置く方法がおおいですね。
この他にも「中心だけに盛る」「米の字を書くように置く」「4隅に置く」などさまざまな方法があります。
グリスを置いた後に薄く延ばす工程を省略するなら、中心だけに置くか米の字が適しているでしょうね。
問題は何を使って塗るか
ここからが本題で、CPUグリスを塗るときの道具を何にするかです。
CPUグリスは均一化されるほどCPUクーラーへの熱伝導効率がよくなるため、できるだけ広く均一に満遍なくのばしておきたいところ。
そのため、人間の手よりは何かしらの道具の力を借りたほうが無難です。ということで、CPUグリスを塗るときにおすすめの道具を紹介したいと思います。
プラスチック製のカード類
よくネットでは「クレカが最適」「クオカードが最適」などといった意見が挙げられています。私も基本的にはこれに同意していて、入手性の良さからもプラスチック製のカード類は最適解のひとつです。
グリスをCPUに乗せたら、カードのふちをやさしく当てながら均一になるように撫でていけば、大体はうまくいくでしょう。
ちなみにCPUグリスに付属しているヘラでもいいのですが、小さくて持ちにくく、扱いにはコツが必要です。
スキージー
あまり聞いたことのない名前ですよね。それもそのはずで、これは自動車の世界の道具です。
自動車には「ラッピング」というカスタム方法があります。薄いフィルムを車体に貼り付け、あたかも塗装したかのように見せる手法です。
このラッピングの工程は、CPUグリスの添付とよく似ており、プラスチック製のカード類を使うこともあります。
一方で、専用の道具も存在しており、それがこの「スキージー」です。スキージーは薄いフィルムとボディを傷つけないように工夫されていて、やわらかすぎず固すぎないヘラ状になっています。
このスキージーを使うことで、グリスも簡単に均一化できるわけです。大きさも手ごろですので、ぜひ試してみてください。
道具は「ヘラ状」「金属と木製以外」であれば何でも良い
今回は2つの道具を紹介しましたが、要は「傷がつかない」「持ちやすい」「適度に柔らかい」ものであれば何でも良いでしょう。
グリスは「塗られてさえいれば効果を発揮する」ものです。グリスの品質は確かに大切ですが、それよりもしっかり塗れていることが重要。
「中心に盛ってクーラー圧着で十分」という方もいますが、クーラーの形状や大きさによっては、圧着作業自体がうまくいかないこともありますからね。
使わなくなったカードやスキージーなんかは、手元にひとつあると安心できるかもしれません。