車中泊でゲーミングPCを存分に使う方法

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ここ何年かで一気に市民権を得た「車中泊」ですが、コロナ禍でまた再注目されているようですね。

ホテルや旅館など、不特定多数の人々が集まる場所を避け、安全かつ安く旅行を楽しめるためなのだそうです。

しかし、車中泊は基本的にあまりやることがありません。そこでゲーム…と考えがちなのですが、果たしてゲーミングノートPCを動かすことができるのでしょうか。

設備次第ではゲーミングノートPCが動く

車の電源設備は、基本的に「シガーソケット電源」か「バッテリー直つなぎの電源」の2種です。

その他にも電装系のコードから分岐できるのですが、これらはノートPCを稼働させるだけの電力を持っていません。

大半の人は「シガーソケットをPC用の電源に変換」することを思いつくでしょう。確かにこれが最も手軽で合理的です。

しかし、シガーソケットから取り出せる電源は「10A」が限度です。一般的な車は電圧12Vなので、12×10で120Wが最大消費電力と考えて良いでしょう。

120W、実に微妙な数字ですよね。一般的な省電力タイプのノートPCならば、ACアダプタの規格が120W前後なので、仕様上は十分に動きます。

しかし、ミドルレンジ以上のGPUを積んだゲーミングノートPCとなると、話は別です。

ゲーミングノートPCの消費電力

あくまでも一例ですが、ゲーミングノートPCの消費電力は下記のようなイメージです。

・Core i5 +GTX1650…FF14プレイ時100~110W

CPUは65Wモデルを搭載すると考えてください。スペックとしてはミドルレンジクラスになるでしょうね。

このクラスだと、通常プレイで110W未満で動きますが、GPUのスペックがあがっていくと当然消費電力も大きくなります。

シガーソケット電源から電力を確保した場合、本当にギリギリの電力となってしまい、なおかつバッテリーが上がるリスクやアイドリングによるガソリン消費の無駄が発生しますね。

そこで、シガーソケット電源以外の方法を考えてみましょう。

最適解は「ポータブル電源」「大出力インバーター」

シガーソケット電源意外の方法としては、「ポータブル電源」「大出力インバーター」という2つが挙げられます。

ポータブル電源は、いわゆる災害用やキャンプ用を想定した、箱型の持ち運び可能な電源です。

定格出力1000Wのモデルも珍しくなく、3~4時間であればゲーミングノートPCの稼働も問題ありません。このポータブル電源を自宅でフル充電し、車に持ち込めば車中泊でも存分にゲームが楽しめます。ただし、かなり高額です。

10万円~20万円超のものが多く、あまり採算の良い方法とは言えない側面があります。

そこで「カーインバーター」の活用も検討してみましょう。カーインバーターはバッテリーに直接つないでDC100VをAC12Vに変換するための装置です。

シガーソケットの制限を受けることが無く、最大で300W程度の出力まで対応できます。なんといっても価格が数千円で済むというコスト面のメリットが大きいですね。

たまに車中泊を楽しむくらいなら、これで十分かもしれません。ちなみにこういった商品です。

ただしカーインバーターはあくまでも「車のバッテリーの電力に依存する」ため、バッテリー上がりに注意しなくてはなりません。そういう意味では、ポータブル電源のほうが優れています。

コストか手間かという問題ですが、どちらでもゲーミングノートPCは使えますよ。