※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Intelの第9世代Coreプロセッサに対応する「Intel Z390」チップセット搭載したマザーボードが発売されました。これまでの第8世代CPUとも互換性があることから、今後主流になるチップセットのひとつといえます。
そこで、旧世代であるZ370チップセットとの違いなどを含め、新マザーボードを紹介していきます。
Z370の後継「Z390」とは?
Z390チップセットは、インテルのハイエンド向けチップセット「Z370」の後継です。基本的にはZ370の機能を踏襲しており、互換性も保持しています。
ただし、第9世代CPU「Coffee Lake Refresh-S」に対応していたり、IEEE 802.11ac準拠の無線LAN、Bluetooth、USB 3.1 Gen2(10Gbps)が統合されていたりと、インターフェースの強化が特長といえるでしょう。
しかし、100/200シリーズとの互換性がない点には注意が必要です。インテル製の100/200シリーズチップセットと同じく、CPUスロットがLGA1151でありながら互換性がないのです。
つまり、SkylakeやKabylake世代のCPUを搭載することはできません。最低でもCoffee Lake(第8世代)のCPUが必要です。
Z390チップセット独自の機能
前述した通り、Z390チップセットは、基本的にZ370チップセットの仕様を引き継いでいます。そのため、性能にそれほど大きな違いはありません。ただし、新機能として以下がサポートされています。
IEEE 802.11ac及びBluetooth 4.2
最大転送速度1.73Gbpsの無線LAN規格「IEEE 802.11ac」とBluetooth 4.2がチップセット側に内蔵されています。そのため、RFモジュール(高周波モジュール)部分を追加するだけで、最新の高速無線通信が使用できます。
USB3.1 Gen2(6ポート)
最大10Gbpsでの高速データ転送が可能な「USB 3.1 Gen2」正式サポート。外部ストレージとの連携がスムーズになり、データ転送速度が向上します。
実はそれほど高くない?各社のZ390搭載マザーボード
最新のハイエンド向けチップセットを搭載したマザーボードは、2万円から3万円の価格帯が普通でした。しかし、今回のZ390マザーボードでは、価格がやや抑えられているようです。
例えば、GIGABYTEの「Z390 UD」は税込14000円弱ですし、MSIの「Z390-A PRO」は税込14000円強といった価格です。無線LANやUSBまわりが強化された最新モデルとしては、それほど高い印象がありません。
大手マザーボードメーカー各社は、Z370の生産を打ち切るようですので、出来るだけ早めにZ390へ移行してしまうのが得策ではないでしょうか。第8世代のCPUがそのまま使えるので、追加投資は純粋にマザーボード分だけで済みますからね。