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GPUを選ぶときの基準は「スペック」ですよね。このスペックですが、初心者の頃は具体的に何をチェックしていいかわからないものです。
そこで、GPUのスペックでチェックすべきポイントを整理してみたいと思います。
GPUのチェックポイント
まず、初心者がチェックすべきGPUのポイントについて一覧的に整理してみます。
GPUの名称(グレード)
nvida、AMDともにGPUの名称は最初にチェックすべきポイントです。
一般的にGPUは「ブランド名+モデルナンバー」で表記されています。ブランド名には「GTX」「RTX」「Radeon」などが入りますね。
AMDはRadeonのみですが、nvidiaはRTXとGTXの2部制になっており、RTXシリーズはレイトレーシングに対応したモデルです。レイトレーシングが不要ならばGTXで問題ないでしょう。
また、モデルナンバーは「数字が大きいほど上位(最新)」という認識で問題ありません。RTX2070よりは2080が高性能ですし、GTX1650よりは1660のほうが性能が良いのです。
特に数字の大きさは大まかな性能の目安になるため、こまめにチェックしておきましょう。
汎用シェーダーの数
汎用シェーダーとはGPUに内蔵されているユニットのひとつです。画像を立体的に表現する「シェーディング」を担っています。
汎用シェーダーはひとつのGPU内に数百~数千個搭載されるものであり、シェーダーの数が多いほど高性能です。
ちなみに汎用シェーダーは、nvidiaでは「CUDAコア」、AMDでは「ストリーミングプロセッサー」と呼ばれることが多いですね。
コア動作周波数
GPUの名称と並んで良くチェックされるポイントです。簡単に言えば「どれくらいの速さで動作するか」を表した数字です。
数字が大きいほど高性能で、処理能力に優れていると考えて良いでしょう。近年は、基準値である「ベース動作周波数」と高負荷時の「ブースト周波数」が記載されています。
AMDなんかですと、ゲームプレイ時のコア動作周波数として「Game Frequency」といった用語も使われています。
グラフィックスメモリーの容量と種類
グラフィックスメモリーも多ければ多いほど良いものです。ただし、これは同一の規格のメモリー同士に言える基準。
2021年時点では、グラフィックスメモリー用の規格として「GDDR5」「GDDR6」「GDDR6X」などが主流です。性能はGDDR5<GDDR6<GDDR6Xの順でよく、価格も上がっていきます。
今後しばらくはメインストリーム用としてGDDR6が中心になっていくかと思いますが、高価格版のGPUではGDDR6XやHBM2なども採用されるでしょう。
メモリの規格が新しくなるとデータの通信速度が上昇するため、総合的な性能もあがります。ただし、体感できるほどかと言われると微妙なこともあるので、不安であればGDDR6のものを選んでおくと良いかもしれません。
メモリーの帯域幅
帯域幅は「グラフィックスメモリーとGPUコアが1秒間にどれだけのデータをやりとりできるか」を表した数値です。
単位はGB/秒(s)で、メモリ速度とインタフェース幅から決まります。描画処理に使われるデータの転送速度を実測値に近い値で表すため、実は重要な数値です。
帯域幅が大きいほど処理性能が高い、と考えて良いでしょう。
最終的には価格と相談だが…?
以上、GPUのスペックを評価する際のポイントを紹介しました。
こうしたチェック項目は、ひとつだけを見てもあまり意味がありません。GPUの性能は最終的に複数の項目が影響しあって決まるものだからです。
新品を買うときは特に心配ありませんが、中古でGPUを購入する場合などは、売り主の「高性能!最新!」といった文句にだまされないよう、しっかりとGPU名称を検索してスペックをチェックしてみてください。