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かつてはちょっとしたプレミア感さえあったAMD謹製の純正CPUクーラー「Wraith Prism」。しかし最近では、高性能CPUの冷却には物足りないのでは?といった声も上がっています。
そこで、Ryzen向けのCPUクーラーの中で、有望な製品をピックアップしてみました。
Wraith Prismの弱点とは?
AMD純正のCPUクーラー「Wraith Prism」は、高性能かつ見た目も麗しいCPUクーラーとして人気を集めています。しかし、純正だけにOCに完全対応できるかと言えば疑問が残ることも確かです。
なによりも、近年のトレンドであるサイドフロー型ではなく、スタンダードなトップフロー型ですから、ポテンシャルはそこまで高くありません。
また、「意外とうるさい」という声も聞かれるように、静音性はそこまで高くないというのが一般的な評価です。したがって、ハイエンドモデルではサードパーティ製のCPUクーラーへ換装する人も少なくないようです。
ハイエンドRyzen向けCPUクーラー
では、ハイエンドなRyzen(3700X以上)に適したCPUクーラーのおすすめを紹介します。
Deepcool 「Neptwin WH」
サイドフロー型、ツインタワーヒートシンク構造のハイエンド対応CPUクーラーです。ヒートパイプは6本で複数のファンをPWM制御可能な点が売りといえるでしょう。ちなみに設置部分は銅で、重量は約1100グラム。
この構造なら冷えないはずはない、というほどの典型的なハイエンド対応CPUクーラーですね。
Noctua 「NH-U12A」
大型CPUクーラーの雄といえば、Noctuaでしょう。サイドフロー型の質実剛健かつ高級感のある造りで、PCゲーマーの中にもファンが多いはず。
Ryzen Threadripperが登場したときも、いちはやく対応したのがNoctua製品でした。ハイエンドCPUのOCでは、もはや定番ともいえる製品です。
空冷CPUの中では、ほぼ最高クラスの冷却能力を持ち、OC運用で90℃を超えていたCPUが70℃台前半まで落ちついたという例もあるほど。
7本のヒートパイプと、ひとつの大型ヒートシンクを2つの大型ファンで挟み込む構造、フィンの精度など、どれをとっても一流品です。
ただ一つの欠点は、高いこと。CPUクーラーに15000円超えは、少し勇気がいりますよね。
Noctua 「NH-D15S」
3つ目も同じくNoctua製品から「NH-D15S」をピックアップ。個人的には、このNH-D15Sが最も好みです。
NH-D15Sの特徴はツインタワーヒートシンクでひとつのファンを挟み込んでいる特殊な構造です。サイドフロー型の中でも珍しい構造だと思います。
また、計12本のヒートパイプで圧倒的な熱伝導力を実現しています。さらに、大型ファンが1つで済むため、静音性の確保も容易です。
空冷CPUクーラーとしてトップクラスの冷却性能を持ちながら、静音性もハイレベルという良いとこどりの製品です。
CPUクーラーで重視すべきは「ヒートシンクの質」
前述した3つの製品に共通しているのは、「ヒートシンクの質が高い」ということです。ヒートシンクはCPUクーラーの大半を占めるパーツであり、この部分の質が冷却性能と静音性を決定します。
大きなファンを何枚搭載できるか…は、それほど重要ではありません。最小限のファン数と回転速度で、最大の冷却を実現できるかは、ヒートシンクの質にかかっています。
今後、CPUクーラーを選ぶ際には、「ヒートシンクの品質=冷却性能と静音化の両立」という図式を常に念頭に置いてみてください。