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2019年頃から話題になっているモニターの新技術「量子ドット」。量子ドットを使用したモニターは、残像ができにくく色鮮で、今後の主流になる見込みです。
個人的に、この量子ドットモニターがそろそろブレイクしそうな気配を感じています。
量子ドットについておさらい
量子ドットについては、過去にこちらの記事でも紹介しました。
簡単に量子ドットについておさらいしておきましょう。量子ドットは直径2~10ナノメートルのナノクリスタルと呼ばれる物質に光を当て、さまざまな色彩を実現するものです。
量子ドットの大きさですべての色を表現できると言われており、これを敷き詰めることで色鮮やかで緻密な表現が可能になるわけですね。
また、残像が残りにくいことも量子ドットモニターの特長。FPSなんかにぴったりかもしれませんね。
徐々に増えてきた量子ドットモニター
2019年時点では、まだまだ採用が進んでいなかった量子ドットですが、徐々に量子ドットモニターの市販モデルが増えてきました。
ざっくりと量子ドットモニターの価格を整理すると、
・27インチフルHDクラス:4~10万円
・32インチWQHDクラス:9~15万円
・32インチ以上、4Kクラス:13万円~
といったイメージですね。個人的に狙い目は27インチから32インチだと思います。
特にコスパの良さで注目しているのがMSIの「MPG321QRF-QD」です。
32インチ、WQHDの量子ドット採用モデルでありながら、実売価格は89800円と9万円を切っています。
ゲーミングモニターであるため、RAPID IPSパネル搭載で、視野角と残像感の低さを両立している点もポイント。
MSIいわく、RAPID IPSは従来のIPSの4倍の速度を実現しているそうです。IPSの弱点は動きの早い描画に対してのもっさり感でしたが、この点はすでに克服済みということですね。
ちなみに応答速度は1msでガチのゲーミングモニターとしての基礎性能は確保されています。
さらに、MSIでは4K・UHD対応の32インチ量子ドットモニター「MSI Optix MPG321UR-QD」もリリースしており、こちらもなかなかの狙い目です。
価格は135000円で4Kの32インチ量子ドットモニターとしては最安値に近い価格帯。でありながら、144Hz対応、HDR600対応とほぼ全部入りのハイスペックぶりです。
MSIは量子ドットモニターに力を入れているらしく、末尾に「QD」がついているモニターが量子ドット対応とのこと。
大手ベンダー謹製のものが出てきたということは、今後どんどん製品の数が増えていきそうですね。価格ももう少しこなれてくれることを期待しましょう。
今後は有機ELとの合わせ技にも期待
量子ドットに有機ELを組み合わせることで、低コストで高い発光能力とコントラストを実現する動きもあります。
次世代モニターの技術としては、量子ドット・有機EL・マイクロLEDの3つが有名でしたが、このうちマイクロLEDは製造コストの高さから現実的ではないと判断されがち。
一方、量子ドットと有機ELは製造コストもそれほど高くならずに、コントラストと色域に優れたモニターを実現できるとのこと。
量子ドットの弱点はコントラストであり、この点を有機ELでおぎない、有機ELの弱点である精細度や製造コストは量子ドットで補うという形のようですね。
いよいよモニターもLEDからの脱却が始まるのかもしれません。ゲーミングモニターもさらに高性能なものになりそうで、実に楽しみです。