ディスプレイに革命を起こす「量子ドット」とは

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みなさんはモニターを選ぶ時の条件として、何を重視しているでしょうか。応答速度や発色、画素数の多さ、インチ数など、さまざまな基準があると思います。

この中で発色を重視する方は、新技術「量子ドット(Quantum dot)」を採用したモデルがおすすめです。今回はモニターの表現力に革命を起こす「量子ドット」について解説します。

量子ドットとは何か?

一つの量子ドットは、直径が2~10ナノメートル(原子10~50個)の半導体結晶で、通称「ナノクリスタル」と呼ばれることもあります。

非常に特殊な状態にある半導体で、量子力学の影響を受けた独特な光学特性を持っていることが特徴です。量子ドットは非常に柔軟な発光波長を持っており、量子の大きさによって発光のパターンを調節できます。

例えば、8ナノメートルの大きさの量子ドットに青を吸収させると緑に発光しますが、12ナノメートル量子ドットに同じことをすると赤を発光します。量子ドットの専門家によると、「量子ドットの大きさ(粒径)で全ての色を生成できる」とのことですから、まさに発色においての万能素材といえるでしょう。

量子ドットは次世代ディスプレイの要

こういった量子ドットの万能な特性を活かし、純度の高い色を表現し、なおかつ残像が残りにくいモニターを開発可能とのこと。

4Kや8Kクラスの表現だけではなく、ゲームやVR、AR、医療といった分野での応用が期待されているそうです。とにかく高画質でリアルな色彩表現を実現するための「要」となるのが量子ドットというわけですね。

レイトレーシングなど、GPUを中心とした描画技術の進歩が進む一方、実際に目に触れるモニターも進化していることがわかります。

すでにゲーミング用モニターとしていくつかのモデルが発売されているため、徹底的に色彩表現やリアリティを追求する方は要注目です。ただし、価格はやや割高で、いわゆるハイエンドなモニターに採用されていることが多いですね。

量子ドット採用のお得なモニター

量子ドットを採用したモニターは、高額なものが多かったのですが、最近では10万円以下のモデルも増えてきました。特にアイ・オー・データが販売している「LCD-AD191SE」は、31.5型で量子ドット採用モデルながら、価格は約6万円。

また、フレーム(枠の幅)が3mmと非常に狭いため、マルチディスプレイ環境でも「1枚の絵」のようにシームレスな環境を再現できます。4K以上の環境では、特に量子ドットの威力が発揮されやすいため、視覚的な満足度を得たいのなら是非検討したい一品ですね。