Intelの第11世代CPU「Rocket Lake-S」は本当に地雷なのか?

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2021年3月20日から発売が開始されたIntel社の第11世代CPU「Rocket Lake-S(11000番台)」ですが、「地雷」との情報を耳にすることが増えました。

何でも、価格性能比が明らかにおかしいとのこと。そこで、果たして本当にRocket Lake-Sが地雷なのかを調べてみたいと思います。

前世代よりパフォーマンスが悪い「Core i9 11900K」

Rocket Lake-Sのフラッグシップのひとつである「Core i9 11900K」ですが、第10世代CPUよりも性能が低いのでは?と話題になっています。

具体的には、RTX3090を搭載してベンチマークをはしらせたとき、前世代のフラッグシップである「Core i9 10900K」よりもスコアが低いとのこと。

海外のデータですが、主要10タイトルでFPSの平均値を計測すると、

・Core i9 11900Kは192
・Core i9 10900Kは196

という結果になったのだそうです。ちなみにAMDのフラッグシップである「Ryzen 9 5950X」のスコアは202です。

Ryzenに勝つのは容易ではなく、ここ3年ほどは常にRyzenの後ろを追いかけている状態でしたが、ゲーム分野ではまだまだ強さを発揮するのがIntelでした。

しかし、ここにきてついに世代間で性能向上が見られなくなったのでは……と話題になっています。

実際この結果は、私もかなり驚きました。これまでも「前世代のフラッグシップ」に「新世代のミドル~ハイ」が負けることはよくありましたが、全くの同一グレードで性能が逆転するケースはあまり記憶にありません。

たしかにRocket Lake-Sはプロセスルールも14nmのままで更新されておらず、穿った見方をすれば「特に性能は上がっていないが消費電力だけ無理やりあげて処理速度を引っ張り上げた」製品とも言えます。

そのうえで、Core i9 11900Kの価格はCore i9 10900Kの3割増しと……。確かにこれは難しいCPUです。

ライバルのADMは着々と新製品をリリースしているため、どうしても歩調を合わせる形でリリースせざるを得なかったのでしょうか。

などと、色々なことを考えながらさらに調査を進めると、どうやらRocket Lake-S全体が地雷というわけではないこと見えてきました。

ミドルレンジはそこそこ優秀

ハイエンドから一旦目をそらしてミドルレンジに目を向けると「Core i5 11400、Core i5 11400F」の存在に気が付きました。

伝統的にこのクラスはとてもコスパが良く、第10世代のCore i5 10400(F)も、第9世代のCore i5 9400(F)も、傑作CPUとして名を残しています。

ということでCore i5 11400(F)を見ていくと、やはりこのレンジは優秀なようです。Core i5 11400はCore i5 10400比でシングルスレッド性能が3割アップ、マルチスレッド性能が1割アップしています。

Core i5 10400は私も現役で使用していますが、これよりも1~3割性能が良いということは、一般的なゲーミングPC用CPUとしては十分です。

ちなみにCore i5 11400は約25000円、Core i5 11400Fは21000円です。現在は半導体価格が高騰しているため、本来であれば1万円台後半~2万円ちょっとで購入できるはず。

性能からいくとかなりお得なCPUですね。Ryzenの陰に隠れなければ傑作CPUと言われてもおかしくなかったでしょう。

ということで、Rocket Lake-Sは最上位モデルこそ微妙なものの、ミドルレンジはそこそこ優秀なため、購入する価値は十分にあると思います。