マイナーだけどハイエンド向け?「SSI-CEB対応ケース」とは

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

PCケースは、当然ながらマザーボードの規格に対応しています。例えば、mini-ITX対応のケースにATXサイズのマザーボードは搭載できません。

したがって「欲しいマザーボード」に対応したケースを選ぶことになります。しかし、世の中にはかなりマニアックなマザーボード規格があり、ケースを探すのに苦労することもあるでしょう。

今回紹介する「SSI-CEB」も、極めてマニアックな規格と言えます。

ベテラン自作ファンでも知らない?「SSI-CEB規格」とは?

マザーボード規格といえば「ATX」「Micor-ATX」が有名ですよね。小型PCの人気で「mini-ITX」や「nano-ITX」も知名度が上がりました。マザーボードには、こういったメジャー規格に加え、実はさまざまなマイナー規格が存在します。そのひとつが「SSI-CEB規格」です。

SSI-CEB規格はATXの派生であり、ネジ穴の場所やI/Oコネクタの場所がATXと同一、という特徴があります。本来はサーバーに使用される規格であり、一般のPCにはあまり適用されません。実は私も、実物を見たことがあるのは1度だけです。

そもそもゲーミングPCに使われるマザーボードで、SSI-CEB規格が適用されるケースはかなり稀だと思います。

最近発売されたものでは、ASUSの「WS X299 SAGE/10G」などがあります。IntelのX299チップセットに対応し、「Core i9 9900X」などが搭載可能です。価格は10万円弱とかなり高めですが、PCIeスロットが6本、メモリスロットが8本と、ハイエンド構成に対応できるマザーボードです。

この他にも、デュアルCPU(CPU自体を2つ搭載するタイプ)対応の「SSI-EEB」やクアッドCPU対応の「SSI-MEB」などが存在します。

SSIを冠する規格は、複数のCPUを搭載したサーバー用やスーパーハイエンド使用なPC向けです。通常のATX規格では到達できないスペックを目指すなら、知っておいて損は無いでしょう。

SSI-CEB規格対応のPCケース

SSI規格自体がなかなか流通しないため、これらに対応した一般PC向けケースも少ないですね。しかし、数は少ないながらも稀に新製品が発売されることがあります。

その代表例が、SilverStoneの「PS14-E」や「PS16」です。高さ17センチまでのCPUクーラーに対応し、拡張カード(GPUなど)も長さ35センチ程度まで搭載可能です。

また、拡張カードの縦置きもできる使用ですから、内部のエアーフロー調節や配置が工夫できます。ハイエンド仕様を見越して、空冷・水冷に両対応できる大型ケースとして活用したいところ。拡張性がかなり高いので、一般的なフルタワー型よりも使い勝手は良いかもしれません。

マイナーかつハイエンド専用規格といえるSSIに対応しているケースは少ないので、ぜひチェックしてみてください。