※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
「ゲーミングPCはメモリ8GBで十分」という論調が強くなってきましたが、私は16GBをおすすめしています。
その理由は単純で”ギリギリだけどちょっと足りない”という状況に陥りがちだからです。そこで、具体的にどのような使い方でどのくらいのメモリを消費するのかを紹介していきます。
メモリ不足で起こる症状
メモリの使用状況は「タスクマネージャー」からいつでも確認することができます。おそらく、Windows10の64bit版であれば、OSを起動するだけで4~5GBのメモリを消費しているでしょう。
これは、コミット済みの容量の中に「ページファイル」を作るために、メモリの確保量が大きくなるためです。
ページファイルとは仮想的なメモリファイルのことで、ページファイルを使用する頻度が高くなるとメモリ不足の症状が発生します。
具体的には、
- アプリケーションの停止
- 処理の中断
- OSが重い(動作がいちいち遅い)
といった症状ですね。これらは、メモリ不足によって引き起こされます。ページファイルはメモリが不足するとSSDやHDDに作成されるため、どうしても速度低下を起こしやすいのです。
使用シーン別メモリ消費量の目安
では、具体的にメモリ消費量の目安を紹介します。下記はあくまでも私の環境における消費量ですから、絶対に正確な数値とは言えませんが、それほど大きな差もないはずです。
Google Chromeでタブを40個展開+動画再生
この状態でのメモリ消費量は、約10GBでした。タブを1個開くたびにメモリ消費量が100~200MB程度増えるイメージですね。
タブが10個程度の場合は、約6GBの消費でした。この状態でゲームを起動すると、高確率でメモリ不足になります。
パワーポイント+エクセル
事務作業やレポート作成で意外と多い組合せですが、消費量は「約7GB」でした。
正直なところ、データ量によるところが大きいのですが、ここでは「約40ページのパワーポイント」と「グラフや表を作成しているエクセル」の組合せで計測しています。
パワーポイントのページ数が20ページ程度の場合は、6GB弱と言ったところでしょう。8GBですと、ギリギリですね。どちらかのデータ量が増えるとメモリ不足を引き起こします。
PUBG+OBS Studio
「FPS」+「配信」というよくあるスタイルですね。この組み合わせのメモリ消費量は「「11~12GB」を行ったり来たり、という具合です。
OBSを使って、Webカメラのワイプ(映像+音声)を載せながらストリーミング配信を行うと、大体このくらいです。
PUBG自体が比較的軽いゲームなので、もう少し重いゲームでは13GB~程度になるかもしれません。8GBでは全く足りませんね。配信を行わない場合でも、Google Chromeのタブを10個程度開くとかなり厳しいです。
メモリ搭載量はゲームのベンチマークに影響しない、ただし…
ちなみに8GBと16GBでゲームのベンチマークスコアを比較すると、もともとメモリが不足していた場合を除き、スコアは全く変化しません。
しかし、画質が高くなるごとにメモリ16GB側の「余裕」がゲーム以外の部分で現れるため、やはり16GBは必須だと思います。
DDR4メモリは半導体不足の影響がそれほどありませんから、16GBへのアップグレードを検討してみてはいかがでしょうか。