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毎年のようにクラウドサービスが増える今、ゲーミングPC界隈も本格的なクラウドの流れが到来しています。
「Geforce Now」はその急先鋒とも言える存在。正直なところ「ゲーミングPCを買う必要がなくなるのかも…?」とさえ感じるほどです。
そこで、2022年2月時点の情報をもとにGeforce NowとゲーミングPCを比較してみたいと思います。
Geforce Nowのスペック(2022年3月時点)
Geforce Nowとは、Nvidiaが提供するクラウドゲーミングサービスです。
簡単に言えば、クラウド上にあるNvidiaのサーバーから、ゲームプレイに必要なリソースをインスタンスとしてユーザーに割り当てるサービスですね。
そのため、ユーザーが特定のマシンを占有するわけではなりません。ただし、どの程度のPCに相当するリソースを割り当てられるかは推測できます。
2017年にGeforce Nowが登場した直後は「GTX1060相当」もしくは「GTX1080相当」のリソースが割り当てられるとの発表がありました。
実際にこの2つのタイプはそれぞれ課金額が異なるコースとして提供されていたのです。しかし、現時点(2022年時点)では、やや事情が異なります。
現在はSoffbankとauがNvidiaと提携し、国内向けにGeforce Nowを提供していますが、具体的なクラウドサーバーの仕様は公開されていません。
ただし、重量級の3Dゲームも快適に動作することから、仕様上はほぼ確実に「RTX2070以上の性能」があると推測されます。
ちなみに、クライアント側(ユーザが実際に使うPC)の要求スペックは非常に低く、デュアルコア・メモリ4GB・3世代前の内蔵グラフィックス程度でOKです。
Geforce Nowの基本料金はフリープランが0円、プレミアムプラン1980円で、タイトルによっては別途料金が必要になるようです。格安もいいところですね。回線さえしっかりしていれば、10年前のPCでも余裕で動かせそうです。
ゲーミングPCがGeforce Nowに勝る部分は?
正直なところ、年単位でコストを比較すると勝負になりません。Geforce NowにはAPEXをはじめとして人気の無料タイトル(フリータイトル対応)が90種類もあり、本当に初期投資なしで人気タイトルを楽しむことができます。
さらに、1980円のプラミアムプランならばRTXシリーズの機能を活用した高画質プレイも可能。ちなみに、フリープランの連続プレイ時間は1時間、プレミアムプランは6時間です。
仮に毎日4時間ほどゲームをするにしても、Geforce Nowならば月2000~3000円程度、1年でも3万円程度でしょう。ゲーミングPCはRTX2070相当の性能ならば20万円ほどしますので、その差は圧倒的です。
しかもGeforce Nowはマシンスペックを適宜アップグレードしていくわけですから、追加投資も必要ありません。こう考えると、ゲーミングPCを購入するメリットがないように感じますよね。
しかし、ここで注意したいのが前述の「連続プレイ時間」です。フリープランの1時間は、ゲーマーならば「短すぎる…」と感じるでしょうね。6時間も、人によってはなかなか微妙なラインです。
例えば、休日にどっぷり10時間ほどやりたい場合、6時間の壁はうっとおしいですね。さらに、Geforce Nowにすべての人気タイトルが網羅されているわけではない点にも注意が必要です。
何よりも、自分のゲーミングPCを持つということは所有欲を満たしてくれる行為であり、貴重な体験です。相棒ともいえるマシンを操り、フレンドとともにライバルと競う。
この体験は、何物にも代えがたい喜びであり、いつまでも記憶に残る思い出です。私も10年以上前に、PCスペックの話で仲間と盛り上がり、パーツを交換したりアドバイスしあったりしました。
自分だけのマシンを持つという体験が、Geforce Nowにはない部分だと思います。
ということで、結論を言うと「いま、ゲーミングPCを持っておらず、できるだけ安くゲームを遊びたい」ならばGeforce Nowが最適です。
これに対し「多少コストはかかっても自分だけのゲーミングPCをもって、時間を気にせず存分に楽しみたい」ならばゲーミングPCを購入するべきでしょうね。