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オンラインゲームでは、回線の品質がプレイ環境を大きく左右します。特に、注目すべきは「回線の速度」よりも「遅延」です。
実はこの遅延対策、簡単なようで難しく、多くの初心者がつまづくポイントでもあります。しかし、ルーター側の制御によって遅延を防ぐことができるため、ネットゲームに特化したルーターが注目されています。
オンラインゲーム専用OS搭載のルーターとは
ネットワーク機器の大手「ネットギア」からオンラインゲーム専用のOSを搭載したルーター「Nighthawk XR500」が発売されました。ネットギアの同シリーズは、ハイエンドな家庭用ルーターとして人気を集めています。価格は税込みで約4万円と、家庭用ルーターの中では高め。
しかし、オンラインゲーム専用のOSを搭載しているという特徴が目を引きます。このOSは「DumaOS」という名称で、主にオンラインゲームの遅延対策を強化する目的で導入されています。
具体的には遅延や同期ズレの原因になる遠隔地のサーバー・プレイヤーを除外する「ジオフィルター」やゲーム通信の優先度を上げる「アンチバッファロード」という機能を搭載。
同じ回線を使っていても、こういったオンラインゲーム向けの特化機能を持つルーターを使用するかどうかで、プレイ環境の質が変わりそうですね。
オンラインゲームの回線は「速度」より「ping値」
こういった専用OS搭載のルーターを使えば、ping値が低くなり、回線の乗り換えをせずに済む可能性があります。そもそもオンラインゲーム用の回線は、速度をそれほど必要としません。どちらかといえば、速度はそこそこでもping値が低いほうが有利です。
さらに、ping値は無線よりも有線のほうが圧倒的に低くなります。また、ケーブルテレビサービスと抱き合わせの回線は、速度・ping値ともに問題が多いため、オンラインゲームには適していません。
したがって、毎月1000円~2000円高くなったとしても、しっかりと固定の光回線を引くことがプレイ環境改善への近道です。
無線なら最低でも5GHz帯&11acを狙う
しかし、誰もが部屋に固定の光回線をひけるわけではありませんよね。そこで、WiFiでの接続は「5GHz帯&11ac」規格に対応したルーターを選ぶようにしましょう。
11acは1Gbps以上の通信速度に対応し、なおかつ同時に複数のデバイスからアクセスされることを想定しています。
また、5GHz帯は2.5GHz帯に比べて混線や干渉が少なく、通信品質を保ちやすいという特徴があります。そのため、2.4GHz帯&11nに比べて通信品質が良い傾向にあり、ラグや遅延が生じにくいのです。
さらに、ゲーミングPC側でも11ac対応のWiFi拡張ボードを増設すれば、有線に近い環境が構築できます。有線で固定の光回線を利用できない場合には、こういった工夫と投資で、回線の品質を上げていきましょう。