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ゲーミングPCは、デスクトップ型になるとどうしても電源の数が増えますよね。本体、モニター、スピーカーだけでも最低3つは必要です。
そのため、一般的には電源タップを使用してタコ足配線になるかと思います。しかし、ゲーマーの中には、このタコ足配線に不安を持つ方も少なくありません。果たして、ゲーミングPCでタコ足配線は安全なのでしょうか?
そもそもタコ足配線とは?
タコ足配線とは、ひとつの電源タップにいくつもの電源をつなぎ、まるで本体から沢山の足が伸びているタコのような状態になることです。
このタコ足配線では、以下のようなリスクがあります。
- 定格容量以上の電力供給を行い、発熱・発火のリスクが高まる
- ケーブルまわりが混雑し、コンセントの抜き差しが面倒
- 電力不足から、繋いでいる機器が故障したり、挙動が不安定になったりする
このようにリスクが大きいタコ足配線ですが、全ての電源を壁のコンセントへ直刺しする、というのは現実的ではありませんよね。そもそも、現代ではコンセントの数が圧倒的に不足しています。カフェなどで「コンセント利用可能」なことが売りになるくらいですからね。
したがって、電源タップを使用したタコ足配線は、ゼロにすることはできません。では、安全に電源タップを使うためには、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
電源タップ使用時の注意点
電源タップに複数の電源を接続するときは、以下のようなことに注意しましょう。
電源タップの定格容量をオーバーしない
電源タップには、それぞれ定格容量が記載されています。合計でこのくらいの容量までならOKという基準ですね。3個から5個程度の口がある電源タップなら、大体上限は15A(1500W)程度が多いのではないでしょうか。
これは、使う口の数に関わらず電源タップ自体の限界ですから、ひとつで2000Wを消費するデバイスを接続してもアウトです。一方、5個全て使っても合計が1200Wならば、容量上は心配ありません。
ゲーミングPCの容量については「ゲーミングPCを自作する際の電源容量の選び方&計算方法。初心者が間違えないためのコツ」で解説しています。
電源タップ同士を接続しても上限は増えない
よく勘違いされている方がいるのですが、容量1500Wの電源タップを2個連結しても、上限が3000Wになるわけではありません。2つの電源タップの合計で1500Wが上限になります。また、1200Wと1500Wのタップを連結すると、上限は1200Wになります。
基本的に、低いほうの容量が限界になると考えてください。
ゲーミングPCでタコ足はやめるべきか?
結論から言うと、タコ足状態でも問題ありません。電源タップの定格容量さえ注意すれば、基本的にいくつ機器をつないでも問題ないのです。
ただし、電源タップの口に溜まるホコリや塵が原因で発火しないよう、こまめに清掃を心がけましょう。