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ゲーミングPCを購入・自作するとき、「コストパフォーマンス」を気にする方は非常に多いと思います。私も当然、コスパはかなり気にしますね。
なぜコスパを気にするかといえば、価格の伸びと性能の伸びが比例していないからです。特にCPUはこの傾向が強いですね。
今回は2023年春時点でのコスパ最強CPUを考えてみました。意外にも、最新世代ではありません。
2023年春時点のコスパ最強CPUは「Ryzen 7 5800X3D」
早速結論を述べますが、2023年春時点でのゲーミングPC向けコスパ最強CPUは「Ryzen 7 5800X3D」です。
Ryzen 7 5800X3Dは2022年4月20日に発売されたCPUで、すでに発売から1年が経過しています。アーキテクチャは「Zen3」になるので、Ryzen 5 5600などと同じ世代ですね。
このRyzen 7 5800X3Dですが、最新世代の名だたるハイエンドCPUにも負けない性能を誇っており、ネット上では「オーパーツ(その時代に存在するはずのない技術力を持った部品)」と呼ばれることもあるほど。
スペックを簡単におさらいすると、
アーキテクチャ:Zen 3アーキテクチャー
製造プロセス:TSMC 7nm FinFET
CPUコア数/スレッド数:8コア/16スレッド
動作クロック:3.4~4.5GHz
TDP:105W
といった具合なのですが、これだけでは高性能なCPUに見えませんよね。それもそのはずで、Ryzen 7 5800X3Dの強みは積層キャッシュメモリ「3D V-Cache」にあります。
キャッシュメモリを積層構造にすることで立体化し、小さな面積に大量の高速メモリを搭載していることがゲーム用途で効いてくるようです。
この3D V-Cacheの効能によって、0.5~1世代上のCPUよりも高いベンチマークスコアを叩き出しており、4万円台で買えるCPUでありながらハイエンドCPUと互角の勝負を繰り広げています。
ちなみに2023年4月時点の価格は約45000円です。
Core i5 13600Kもかなり優秀
Ryzen 7 5800X3Dに負けじと健闘しているのが、ライバルである「Core i5 13600K」。
アーキテクチャ:Raptor Lake
製造プロセス:Intel 7
CPUコア数/スレッド数:14コア/20スレッド(Pコア6、Eコア8)
動作クロック:3.5~5.1GHz
TDP:125W
ベンチマークスコアはCore i5 13600Kのほうが下ですが、OCによって5.3~5.6GHz程度までクロックを高められるうえに、価格は4万円台中盤。
5.6GhzまでOCすると非常にコスパがよくなり、ハイエンドモデルの「Core i9 13900KS」とほぼ同等のベンチマークスコアを叩きだします。
ちなみにCore i9 13900KSの価格は、約103000円。対するCore i5 13600Kは約45300円です。OC込みで考えるとRyzen 7 5800X3Dよりもコスパが高いかもしれません。
Ryzen 7 5800X3Dはゲーム用途に特化していますが、ゲーム以外の作業も含めるとCore i5 13600KのOCも視野に入れるべきですね。
PコアとEコアのバランスがよく、性能と省電力を両立している点に注目です。
やはりコスパはミドルレンジが良好
今回紹介したCPUはどちらもミドルレンジに属するCPUです。やはり2023年時点でも、Intel・AMDともにミドルレンジクラスのCPUがコスパ良好という結果になりました。
ほかにも「Core i5 13400(10コア16スレッド)」や、「Ryzen 5 7600X(6コア12スレッド)」が存在しており、4~6万円台のCPUはかなり層が厚いです。
近年のミドルレンジCPUは、4Kを見据えたハイエンドグラボにも十分についていける性能を持っています。もしCPUのグレードで迷ったら、まずは4~6万円の価格帯を中心にCPUを選んでみましょう。