簡易水冷付きMini-ITXケース3選

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簡易水冷は空冷CPUクーラーを組み込みにくい小型ケースでも有効です。小型ケースの王道といえばMini-ITXケースですよね。しかし、簡易水冷を意識したケースはまだまだ少ないのが現状。

そこで、簡易水冷ユニットに本格対応しているMini-ITXケースを紹介します。

Corsair 2000D AIRFLOW Mini-ITX PC Case:実売価格25000円程度

Corsair 2000D AIRFLOWは、柱型のスタイリッシュなケースで、Mini-ITX特有のスペース不足を補う効率的な内部配置が特徴。

前面以外のパネルもメッシュ化できるため、エアフローもかなり良好です。このケースは空冷で使用しても良いのですが、専用の水冷ラジエーター設置ポイントがあるので水冷にもおすすめ。

というよりも、一部では簡易水冷特化のケースとして注目されている模様です。比較的大型の水冷ラジエーターにも対応しているので、小型ケース特有の選択肢の少なさは解消されそう。

ただし、水冷ラジエーターを設置すると内部には手を入れられないほどの狭さになるので、あらかじめ吸気・排気の向きは決定しておくべきですね。

ちなみにラジエーターファンは排気方向に設置したほうが高負荷時の温度が低いようです。ちょっと高いですが、空冷/水冷どちらでも一定のパフォーマンスを叩き出す優秀なケースだと思います。

Cooler Master MasterBox NR200P MAX:実売価格42000円程度

Cooler Masterの「MasterBox NR200P MAX」は、Mini-ITXケースと簡易水冷ユニット、さらに電源がセットになったモデル。

価格はかなり高いですが、ケースと簡易水冷CPUクーラー、80Plus Gold認証の850W電源のセット価格と考えれば比較的コスパが良いかもしれません。

このケースは天板に28cmクラスの簡易水冷CPUクーラーを備えています。また、ユニットは専用品なのでパイプの長さなども当然ながらジャストフィットですね。

簡易水冷を組み込む際の「パイプの取り回しの面倒くささ」がないので、非常に組みやすいケースだと思います。また、スチールを基本とした筐体なので耐久性も確保していますし、長く使えるケースであることは間違いなさそうです。

ケース・電源・水冷ユニットがまとめてあるので、実は初心者向きかもしれないですね。

NZXT H1 Version2:実売価格40000円前後

こちらも水冷ユニットと電源がセットになったケースです。簡易水冷ユニットは14cmラジエータ搭載のCPUクーラー、電源はSFX対応の750W電源です。

Cooler Master MasterBox NR200Pと同様に、電源や水冷パイプの長さが最適化されているので、ケーブルやパイプの配置に悩むこともありません。

Cooler Master MasterBox NR200Pとの決定的な違いは、天板以外をメッシュ化できる点でしょう。筐体の強度としてはCooler Master MasterBox NR200Pのほうが上だと思いますが、エアフローはこちらのほうが優れているかもしれません。

簡易水冷は上級者だけのものではない

このようにケースに簡易水冷ユニットが付属する製品が増えており、水冷へのハードルは一層低くなっています。

個人的には空冷で問題ないと思うことが多いですが、ここまで親切な製品が増えると水冷も導入してみたくなりますね。小型かつハイエンドな構成ならば、簡易水冷対応のMini-ITXケースも検討してみてはいかがでしょうか。