※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
CPUとGPUが本格的に一体型となった新PC「NUC」の登場で、ゲーミングPCの小型化が進んでいます。このNUCとBTOショップの小型ゲーミングPCは、一体どちらがお得なのでしょうか。価格やスペック、将来性などから検証してみます。
「HADES CANYON」に「BEAN CANYON」~進化するNUC
まずNUC側から見ていきましょう。NUCの代表例といえばIntelの「HADES CANYON」ではないでしょうか。
IntelのCoreシリーズ(CPU)+AMDのRadeon(GPU)がひとつのチップ上に統合された「Kaby Lake G」を搭載し、手のひらサイズの筐体ながらデスクトップ型のミドルレンジゲーミングPCに迫る性能が特長です。
BOXNUC8I7HVKVA
CPU(GPU) | Core i7-8809G(4コア8スレッド、3.1GHz~4.2GHz動作、TDP100W、Radeon RX Vega M搭載) |
メモリ | 16GB(DDR4-2400、8GB×2) |
本体サイズ | 221×142×39mm |
完成品価格 | 税込245,000円 |
また、Coffee lake世代のモバイル向けCPU「Coffee Lake-U」を搭載したNUCも登場しており、消費電力の大幅削減とCPU性能の向上を果たしています。
BOXNUC8i7BEH
CPU(GPU) | Core i7-8559U(4コア8スレッド、2.71GHz~4.5GHz動作、TDP28W、Iris Plus Graphics 655搭載) |
メモリ | 最大32GBまで搭載可能 |
本体サイズ | 117×112×51mm |
ベアボーン価格 | 67,700円(別途メモリや電源、ストレージなどが必要) |
内部に独立したGPU(dGPU)をもつCore i7-8809Gと、内蔵グラフィックを「Iris Plus Graphics 655」へと進化させたCore i7-8559Uは、今後のNUC市場をけん引していく存在となるでしょう。
BTOショップ製小型ゲーミングPCの最新モデル
一方、小型ゲーミングPCはBTOショップ製のモデルも多数存在します。たとえばペットボトルサイズの小型高性能ゲーミングPCとしてはパソコン工房の独自モデルが有名ですよね。
パソコン工房「LEVEL-C0B6-i7-TXR-IeC」
CPU | Core i7-8700(6コア12スレッド、3.2GHz~4.6GHz動作、TDP65W) |
GPU | GeForce GTX 1070 Ti搭載 |
メモリ | 最大16GB(DDR4-2666 8GB×2) |
本体サイズ | 177×388×296mm |
価格 | 税込み178,178円 |
パソコン工房の小型ゲーミングPC「LEVEL-Cシリーズ」です。性能面ではNUCよりも上で、なおかつ価格も安いです。ただし、NUCのように「片手で気軽に持ち運べる手のひらサイズ」というわけではありません。あくまでも「デスクトップとしては小さい」レベルです。小さいとはいえ、一旦設置すれば基本的には据え置きで使うことになるでしょう。
携帯ゲーム機レベルで持ち運びが可能なNUCとは、「持ち運びのしやすさ」の点で大きな差があります。
コスパならBTOモデル、モビリティならNUC
NUCに使われるパーツ自体が高価で、まだまだ一般向けとは言い難いことから、コストパフォーマンスではBTO製小型ゲーミングPCに軍配があがります。「NUCよりも性能は20%上で、価格は30%低い」というのがBTOモデルの実情ではないでしょうか。
しかし、携帯性という点で考えるとNUCのメリットはすさまじいものです。「持ち運べるハイエンドデスクトップ環境」に最も近い存在といえます。今後、NUCのコストパフォーマンスが上がっていけば、BTOモデルを凌駕することは十分に有り得るでしょう。
ただし、パソコン工房をはじめとした大手BTOショップでも、NUCベアボーンをベースにした独自モデル(LEVEL∞ I-Classなど)を展開している点を忘れないようにしたいですね。