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旧車やゲーム機など、ハードウェアは時に「プレミア」が付きますよね。性能はともかくとして、存在自体に価値があると認められれば、古いハードウェアでもプレミアがつくわけです。
では、PCパーツにプレミアはあるのでしょうか。
基本的にPCパーツはプレミア無し
結論から言うと、PCパーツにプレミアがついたという話は聞いたことがありません。
例えば2018年にはIntelが40周年記念CPU「Core i7-8086K」が発売されましたが、これも記念品という割には今もそれほど価値が上がっていません。
また、マザーボードもGPUも、基本的には「古い=価値が無い」と見なされます。生産数が限られるため、中古でも価格は落ちにくいのですが、これはプレミアとは別の話。
PCパーツは性能の向上が目覚ましく、なおかつプラットフォームや規格の変更で使用できなくなることもあるため、価値を保ちにくいのでしょう。
個人的には、「名作」と呼ばれるCPUにはプレミアがついても良いと思うのですが……。半導体不足による値上がりがあるくらいで、基本的には過去のパーツが高騰することはないのです。
ただし、いくつかの例外も
ただし、本当に稀ですが「サウンドボード」についてプレミアがつくことがあるようですね。
サウンドボードはどちらかと言えばニッチなパーツで、オーディオにこだわりを持つ方のみが購入します。
今はマザーボードの標準サウンドの質が良いうえに外付けDACが豊富で、なおかつスピーカーも安くて良い製品が増えたのでサウンドボードの需要があまりないのかもしれませんね。
しかし、PCに限らずオーディオパーツは「特定のモデルしか持っていない機能」が生まれやすいため、プレミア化することがよくあります。PCパーツでもその影響があるようです。
また、相当古いですが「PC98シリーズ」はプレミアがついているようですね。さらにSHARPの「X68000」シリーズも当時の価格に近付きつつあります。
今、PC界隈でプレミアがつくとしたらこの2つかもしれません。すでに生産は終了していますが、数少ない国産PCで、独自の仕様を保っていた製品という点が評価されているようです。
この2つを触っていたのは50代以上だと思いますので、大半のPCゲーマーには馴染みがないでしょう。私も実際に使ったことはありません。
しかし、今後プレミアがつくPCパーツの傾向を知ることには役立ちます。
独自仕様、耐久性、実使用可能の3つがプレミア化の条件
PC98シリーズやX68000の例からわかることは「独自仕様・耐久性・実使用可能(実際に使える)」という3点が揃うとプレミア化しやすいということですね。
PCパーツはモジュール化が進んで、どのメーカーでも中身は大差ないという状態が続いています。これは、ここ20年ほど変わっていません。
PCパーツは基本的に消耗品なので、性能が落ちると価値も落ちるのですが、独自性が強く耐久性があって、遅くてもちゃんと動くというパーツはプレミア化の可能性があるでしょう。
残念ながらゲーミングの分野では少ないですが、ちょっと変わった機能や独自仕様をもつパーツがあれば、保管してみてもいいかもしれないですね。