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ゲーミングPCをコスパ重視で自作したい、という方はCPUやGPU選びに熱心だと思います。しかし、初心者のうちはCPUの相場や性能について情報が少なく、どれを選べば正解なのかがわかりにくいですよね。
特に最近は、CPUの世代や型番が複雑になり、以前のようにコスパを判断するのが難しくなっています。そこで、2019年注目のコスパ良好CPUとして「Core i5 9400F」を紹介していきます。
Core i5 9400Fとは?
これまでのintel製CPUには末尾のアルファベット(サフィックス)に”F”の文字が付くことはありませんでした。「K(倍率ロックフリーモデル)」や「T(省電力モデル)」、「X(倍率ロックフリーかつはエンドモデル)」などが多かったわけです。
今回初めてサフィックスとして採用された”F”は「内蔵GPUが無効化されている」ことを表しています。
つまり、Core i5 9400Fは、Intel製のデスクトップ向けCPUとしては非常に珍しい「グラフィック機能が一切ないモデル」なのです。そのため、別途GPUの購入が必須になることを覚えておきましょう。
i5 8400に匹敵するコスパの良さ
Core i5 9400Fの具体的なスペックは以下のとおりです。
Core i5 9400Fのスペック
プロセスルール | 14nm |
物理コア数(スレッド数) | 6コア(6スレッド) |
動作クロック | 2.9~4.1GHz |
TDP | 65W |
価格 | 23000円前後(2019年3月時点) |
最新世代のCPUで、物理6コア、平均3GHz動作のCPUということで、需要が多いモデルといえます。価格も2万円代前半で決して割高ではありません。
品薄が続くミドルレンジ帯の人気CPU「Core i5 8400」の代替として注目されているようです。ちなみに、i5 8400は品薄の影響から約25000円前後で推移しており、後継モデルの9400Fのほうが安いという逆転現象が起こっています。
内蔵グラフィックス無しでも問題ないか?
コスパ最強のミドルレンジCPU候補ともいえそうなi5 9400Fですが、唯一の難点は「内蔵グラフィックが無い」ということ。この点が果たしてゲーミングPCにどれだけの影響を与えるのか考えてみましょう。
まず、ゲーミングPCにおいては独立GPUの搭載がほぼ必須です。内蔵GPUはあくまでも「おまけ」であり、GPUが故障したときの避難先として考えられます。
そのため、実際のゲームプレイにおける影響は「ゼロ」と考えて良いでしょう。ただし、メンテナンスのしにくさだけは残ります。GPUが故障するとモニターに映像を出力させる術がないわけですからね。
GTX 750Tiなどの古いモデルでも良いので、メンテナンス用のGPUを確保しておくと良いかもしれません。
Core i5 9400F搭載モデルが続々と登場
大人気モデルだったCore i5 8400の後継ということで、既に大手BTOショップではCore i5 9400F搭載モデルを発売しています。
ドスパラを例にとってみても、
- GALLERIA DS(GTX1050搭載モデル)
- GALLERIA DH(GTX1050Ti搭載モデル)
- GALLERIA DJ(GTX1060 3GB搭載モデル)
- GALLERIA DT 1060(GTX1060 6GB搭載モデル)
- GALLERIA DT(GTX1660Ti搭載モデル)
- GALLERIA DF(RTX2060搭載モデル)
と、既に6つのモデルが掲載されており、売れ線のCPUであることがわかるでしょう。個人的にはRTX2060搭載の「GALLERIA DF」が気になりますね。
Core i5 9400FとRTX2060という最新世代のCPU・GPUを搭載しながら価格は税込み13万円弱。15万円以下で購入できるゲーミングPCの中では、性能価格ともにかなりバランスが良いです。
メモリを16GBにアップグレードすれば、ほぼ手を入れるところがありません。FPSにもMOBAにも中画質設定以上で難なく対応するでしょう。