10代の3割が「自宅にPCがあるものの使用せず」 PCの需要は減り続けるか

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先日、ヤフーニュースで「10代の28.6%は「自宅にパソコンはあるけど使っていない」」というタイトルの記事が公開されていました。

近年よく見かけるようになった「PCはもういらない」という内容かなと思って読んだのですが、意外な事実が見えたような気がします。

今回は10台の3割が「PCが自宅にあっても使っていない」という事実から見えることを解説します。

有名ブロガーの分析「10代の3割はPC保有しているも使用しない」

私が昔から好きなブロガーの一人「不破雷蔵」氏の記事では、パソコンの所有状況を属性別に細かく分析しています。

記事はこちら(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/17a542210b3a48aaacbb67740e13da5aaac98fd3)です。

簡単にまとめると、世帯年収や居住地域でPCの保有率に差があるものの、年代別ではそれほど大きな差がみられず、10代から60代までの約8割がPCを保有しています。

一方、「保有していて、なおかつ利用しているか否か」の結果では、年代によってそれなりにバラツキが見られました。

特に10代は「保有していて利用している」が全体の55.7%、「保有していて利用していない」が全体の28.6%という結果になり、「利用していない」が突出して高いという結果に。

以前から若者のPC離れが囁かれていましたが、自宅にあっても3割近い10代は利用しないという状況が明らかになっています。

これは「PC離れが加速している」とも考えられますが、見方を変えれば別の事実も浮かび上がります。

そもそも10代にそこまでPCは必要か?

最近はプログラミングが義務教育に組み込まれるなど、PCが教育に使用される機会が増えました。

また、すでに大学では20年以上前からPCは必須の道具であり、聴講申請や各種手続き、レポートや研究などでPCは日常的に使います。

しかし、よくよく考えてみると、今PCを日常的に使用している大人も、10代のころはそこまでPCに触れていなかったはずです。

スマホはなくてもガラケーでネットができましたし、コンシューマー機の性能が爆上がりし始めた頃だったので、ゲームもPC以外でプレイしていました。

PCを10代から使いこなしていたのは、ごく一部の「プログラミングを趣味とする層」や「中学、高校からMMOにハマった層」のみです。

それ以外は大学入学や社会人になってからPCとインターネットの面白さに目覚め、自分でPCを保有するようになったはず。それまでは自宅にあっても使わないというのは珍しくありませんでした。

「10代の3割がPCを保有していても使っていない」というのは、この状況の現代版なだけではないでしょうか。

そもそも、PCを使う人はスマホもPCもタブレットも保有していて、用途や状況で使い分けています。何か一つで全てをまかなうということはありません。

特に社会人になると「消費する側、観る側」から「作る側、提供する側」に移行していくので、スマホだけで生活というのは厳しくなります。

スマホでプログラミングも動画編集もできる時代ですが、PCのほうが圧倒的に便利で効率がよく、規模や量をこなす場合は大差が出ますからね。

ということで、現在PCを使用していない10代の子たちも、社会人になるにつれて少しずつPCに触れる機会が増えていくのではないでしょうか。

ゲーミングPCはPCに慣れるために最適なツール

いま、社会人としてPCを日常的に使用している20代から30代の中にも、ゲームを通じてPCに慣れ親しんだという方が沢山います。

ゲームは熱中すればするほど操作スキルが必要になるので、ブラインドタッチも基本操作も自然と身につくもの。

もちろん、中毒症状が出ないように自制する必要はありますが、現代のゲームはそれほど不健康ではありません。そもそも「廃人仕様」はもう流行おくれですから。

PCに関して悲観的なニュースが多いのですが、世帯年収別にみるとそれなりの家庭はしっかりPCを常備しているので、そこまでPC需要が減ることもないと思います。