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基本的にハイエンドなゲーミングPCは「コスパ」と無縁であると考えるべきです。ミドルレンジに比べるとどうしても割高であり、純粋に性能を追求したいユーザーが購入すべきでしょう。
しかし、そんなハイエンドゲーミングPCでも、しっかりとパーツを選べばコスパ良好な構成にすることは可能です。今回紹介するRTX 2070 SUPERも、ハイエンドながら抜群のコスパを誇るGPUといえます。
今一つ地味なRTX2070 SUPER
RTX 2070 SUPERはミドルレンジとハイエンドの中間的なポジションだけに、どうしても見逃されがちです。下にはミドルレンジの王者「2060(1660)シリーズ」があり、上にはハイエンドの代名詞「2080シリーズ」が鎮座しています。
しかし、RTX2070 SUPERは性能的にはハイエンドに属しながら、価格はミドルレンジ帯上位ともいえる優れたGPUです。RTX2080やRTX2060 SUPERと性能・価格を比較すると、次のようになります。
3DMark Time Spyのスコア
・RTX 2070 SUPER…9600前後
・RTX2080…10600前後(+10%)
・RTX2060 SUPER…8500前後(-12%)
価格
・RTX 2070 SUPER…約6万円
・RTX2080…約8万円(+33%)
・RTX2060 SUPER…約45000円(-25%)
このようにRTX2080と比べると価格は33%引きで、性能は10%減。性能的にはRTX2080側に肉薄(約9割)しながら、価格は3割以上安いのです。
価格性能比でいえばRTX2060 SUPERも捨てがたいのですが、絶対性能からハイエンドとは言いにくいため、2070 SUPERのほうが狙い目です。まさにハイエンド帯の「コスパ王者」と言っても過言ではないかもしれません。
RTX2070 SUPER搭載のBTOパソコンは?
ということで、ハイエンドゲーミングPCで激重なタイトルでもサクサクプレイしたい方のために、RTX2070 SUPER搭載のBTOパソコンをピックアップしてみます。
パソコン工房「LEVEL-R040-i7-TWG」
・Core i7 9700、500GB NVMe SSD、メモリ16GB、電源700W(80PLUS BRONZE)、税別159980円
ドスパラ「GALLERIA RF5」
・Ryzen 5 3600X、256GB NVMe SSD、メモリ8GB、電源700W(80PLUS GOLD)、税別139980円
ツクモ「G-GEAR GA7A-K193/XT」
・Ryzen 5 3600、500GB NVMe SSD、メモリ16GB、電源700W(80PLUS BRONZE)、税別171800円
ドスパラ製品のコスパがかなり良いですね。他の2製品も捨てがたいのですが、ハイエンドレベルの性能を持ちながら15万円程度で購入できるドスパラのGALLERIA RF5が光っています。
ただしメモリを16GBにするとどの製品も大差がなくなることから、予算としては15~18万円程度が相場といえるでしょう。
実は良いとこどりなGPU
繰り返すようですが、RTX2070 SUPERはRTX2080比で90%程度の性能を持っており、体感上は大差ありません。
実際に知名度の高いゲームタイトルでFPSを計測してみても、RTX2080とほぼ同等(一部では逆転)するほど、性能が肉薄しています。その割には価格が3割程度安いのです
ハイエンドゲーミングPCを安く手に入れたいなら、RTX2070 SUPERを中心にBTOパソコンを選んでみてはいかがでしょうか。