今でも使えそう?懐かしの大型ファン搭載PCケース

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CPUとグラボの大型化&消費電力増加が続く今、PCケースの冷却能力への要求も高まっています。

私が最近特に感じるのは「PCケースの外観が昔(2000年代)に戻ってきているな」ということ。

2000年代はCPUのデュアルコア、クアッドコア化が一気に進んだことから大型のケースファンを搭載したPCケースが流行したのです。

ちょっと懐かしさから調べてみると、今でも十分通用しそうな大型ファン搭載のケースが見つかりましたので紹介します。

大型ファン搭載タイプのモンスターケース

2000年代の終盤に大流行したのが「前面に直径20~25センチの大型ファンを搭載したケース」です。

数年で消えてしまったのですが、非常にインパクトがあるケースが多く、今でも記憶に残っています。また超大型のファンをゆっくりまわすだけでそれなりにエアフローが発生するので、見かけの印象よりもずっと静かなのです。

具体的には、

ユニットコム「UNI-A-2871」

前面下部に14センチファンを搭載
https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=275622

Coolermaster「CM STORM SNIPER」

前面下部と天板に20センチファンを搭載
https://ascii.jp/elem/000/000/416/416215/

サイズ「XClio A380」
前面下部と側面パネルに25センチファンを搭載

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060812/etc_xclioa380.html

いずれも2006年~2009年ころに発売されたPCケースですが、大口径のファンが標準搭載されており、すさまじいエアフローを発生させるものばかり。

特に「XClio A380」に関しては実物を何度か見たことがあるのですが、大口径ファンがケース全面+側面から大量の空気を吸い込むので、グラボを徹底的に冷やせるようでした。

サイドパネルに大型ファンも一大ブームに

最近はなぜかあまり見なくなりましたが、サイドパネルから直接空気を取り込むケースが多かったのも2000年代の特徴。

私がよく覚えているのは、サイズの「Wind tunnel」ですね。サイドパネル下部に25センチファンを2基も搭載していて、見た目はまるでエアコンの室外機のよう。

ブルーに光るファンがとてもクールで、位置的にグラボを徹底的に冷却できる構造になっていました。これなら現代のRTXシリーズでも全く問題なく冷やせるでしょうね。
http://www.scythe-sub.sakura.ne.jp/case/wind-tunnel.html

大口径ファン搭載ケースの現在は?

上記のPCケースに、それぞれ後継モデルがあるかを調べてみたところ、2023年現在は存在しないようでした。

大口径ファンよりも簡易水冷で冷却するという方向性に切り替わったせいかもしれません。私自身、水冷よりも空冷が好きなので、大口径ファン搭載のPCケースはぜひ復活してほしいです。

ただし、CoolerMasterの「MASTERCASE H500M」のように前面に20センチファンを2基搭載しているモデルもあるので、やはり需要はあるようです。

ちなみにヤフオクやフリマアプリでは、ごくまれに2000年代の大口径ファン搭載PCケースが売り出されています。

サイドパネル+前面パネルからの吸い込みはグラボとチップセットの冷却に大変有効なので、また近いうちに復活するかもしれませんね。