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ネット回線の下り速度が1Gbpsを超えたのがつい最近と思いきや、時代は10G回線に向かって邁進しています。まだまだ全国区とは言い難いものの、すでに一部地域では提供が開始されている10G回線。
回線遅延の軽減やクライアントDLにかかる時間の短縮化など、ゲームにも様々な恩恵が考えらえます。では10G光回線に対応するためには、どういったパーツ・周辺機器が必要なのでしょうか。
10G対応LANボード
最近ではどのゲーミングPCでも、「ギガビットイーサネット対応」のLANポートを備えていますよね。
しかし、その多くはまだまだ10GBイーサネットに対応していません。したがって、10G対応LANボードの増設が必要です。例えば玄人志向の「GBEX-PCIE」やASUSの「XG-C100C」ですね。PCIE接続のLANカードタイプで、15000円~20000円が目安です。
ただし、x4とはいえPCIEスロットをひとつ消費してしまううえに、パーツ自体の発熱や容量の関係から、エアーフローが悪化しがちです。そこで、もともと10GBイーサネットに対応したゲーミングマザーボードを購入しても良いでしょう。(参考:マザーボードの外部コネクタの種類)
2018年5月時点では、大手マザーボードメーカー各社から、10GBイーサネット対応のマザーボードが発売されています。ASRockの「X470 Taichi Ultimate」もそのひとつです。第2世代Ryzen対応のハイエンドゲーミングマザーで、2.5G・5G・10G対応のオンボードLANを搭載しています。
価格は4万円前後ですが、10GBイーサネット対応LANボードだけでも2万円近くする現状、高いとはいえないでしょう。
CAT6A以上のLANケーブル
次にケーブルです。こちらは既にCAT6A以上のものを使用していれば、特に問題ありません。ただし、ひとつ下の「CAT6」を使用してしまうと、最大通信速度が1Gまで下がってしまうため、注意しましょう。
できれば、伝送帯域が広くノイズへの耐性があるCAT7以上のケーブルを使用したいところ。LANケーブルの規格については「LANケーブルの種類とオンラインゲームに与える影響」で解説しています。
スイッチングハブやNASにも10GBASE-T対応を
もし複数のデバイスを10GB回線で使用したいのなら、10GBイーサネットに対応したスイッチングハブやNASも整備しなくてはなりません。ここが最大の関門でしょうね。なぜなら10GB対応スイッチングハブは、数が少ない上に高価だからです。
また、一般的なルーターも10GBイーサネット対応の製品は非常に少なく、NETGEARの「Nighthawk R9000-100JPS」が10GB対応ポートを備えているくらいでしょうか。
しかしこちらも価格は37000円と、家庭用ルーターとしては高価です。したがって、複数のデバイスを10GBイーサネットに乗せるのはまだまだ現実的ではないという印象を受けます。
そもそもゲーム用途で10G回線が必要なのかという疑問もあります。ただし、パーツの性能が年々向上しクライアントデータも大きくなっているため、近い将来、10G回線が主流になる可能性は高いでしょう。
先行投資のつもりで、いまのうちに環境を整えておくのは、決して悪い選択肢ではないと思いますよ。