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PCの故障は「熱」「埃」「湿気」で引き起こされることが多いです。熱についてはよく情報を見かけますが、意外と「湿気」には疎い人が多いのではないでしょうか。
そこで湿気が多い梅雨の時期に向け、ゲーミングPCの湿気対策を紹介したいと思います。
まず確保すべきは「環境」
当然のことですが、湿気対策としてまず行うべきは「通気性の確保」です。これは空冷でも水冷でも同じです。なぜなら、水冷も究極的には冷却液の熱を空気で冷却しているからです。
PCの通気性確保としては「ケース内のエアフローの確保」が最優先となるでしょう。簡単に言えば「前から吸って後ろから出す」「下から吸って上から出す」という具合に、空気の通り道を確保するわけですね。
ただし、湿気対策という意味ではケース内のエアフローだけでは不十分かもしれません。要は「PCを設置する環境」を整える必要があるということです。
例えば、密室状態を何日も続けないとか、定期的に窓を開けて乾燥させるとか、乾燥剤を配置するとかですね。
このように、PCの外側の湿気対策をしっかりと行うことで、PC内部の結露を防ぐことが出来ます。
設置場所
湿気対策を意識するならば「窓際」よりも「壁際」にPCを設置するようにしましょう。窓は外気と内気の温度差が一番出やすい場所であり、一般的に窓に近くなるほど結露のリスクも高くなります。
PCはできるだけ空気の流れが良く、温度差が生じにくい場所に置くようにしてみてください。どうしても窓際のスペースしかない場合は、除湿器を近くに置くなどして湿気を取り除いてみてください。
ただし、除湿器も寝ている間はオフにするなどの運用ならば、夜間や朝方の温度変化で湿気が溜まりやすくなるので要注意です。
また、壁際に設置する場合も「壁からは10~15センチ離す」ことを意識しましょう。壁にびったりとくっつけてしまうと、空気の流れが悪くなり、湿気がたまります。
直射日光を当てない
ゲーミングノートPCでやってしまいがちなのが、「日の当たる場所に放置する」ことですね。
これはPCに結構なダメージを蓄積させます。日光で暖められたあとに日が落ちて温度差が生じると、湿気が付着する原因になることも。また、熱の蓄積は機械が最も苦手とする現象ですので、注意しましょう。
同室内で洗濯物を干さない
洗濯物は乾く過程で水分を大気中に放出します。これがPCの金属部分に付着し、結露の原因になる可能性があるのです。
梅雨の時期は雨が多いため、室内干しをする家庭も珍しくありませんが、ゲーミングPCとは違う部屋で干すように心がけてみてください。
「何を当たり前のこと…」と思うかもしれませんが、友人に洗濯物を毎日室内干しにしていて、見事に結露でPCをダメにした人がいました。生活習慣なので意外と気が付かないようです。私も盲点でした。
ケースとファンの改善
ケースはできるだけ大きめでエアフローに余裕を出しやすいもの、ファンも大きめで常時回転させても静かで空気量を確保しやすいものを選んでおきましょう。
また、PC内部に乾燥剤を置くのはあまりおすすめしません。一時的には湿気対策になりますが、湿気を吸ってPCケースの鉄部分を錆びさせてしまう可能性があるからです。
まあ…一般的な静音対策とあまり変わりはありませんが、小型のITXなどで密閉性が高いものには特に注意してください。