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今やすっかり市民権を得た感のある「モバイルバッテリー」。モバイルバッテリー所持率は年々向上している気がします。
スマホやノートPCは電源の確保が大きな問題になりがちですから、移動できる電源は安定・快適稼働の強い味方になるわけですよね。
そこでノートPC充電にも使用できるバッテリーの選び方、おすすめ機種をピックアップしてみました。
重さ・大きさは妥協すべき
最初から矛盾しているようで申し訳ないのですが、ノートPC向けモバイルバッテリーに対し、過度の「携帯性」は期待すべきでありません。
ノートPCの充電に耐えられるレベルになると、1万~2万mAhクラスが当たり前になってきます。このクラスになると、大きさとしては「ふで箱」程度になるのが一般的です。
また、重さも500~600g前後になりますから、ポケットに忍ばせるレベルのものではありません。ビジネス用鞄や旅行用のキャリーケースなどで運ぶ、という想定になることを覚えておきましょう。
容量よりも出力仕様をチェック
モバイルバッテリーは「容量」だけが注目されがちです。確かに大容量のモバイルバッテリーは、それだけで安心感をもたらしますが、実際の使用では容量よりも出力仕様のほうが重要です。
具体的には「AC・DC出力」ですね。これに対応していないと大半のノートPCには充電できません。ちなみにAC出力でコンセント対応が可能になっていると、ノートPC以外のさまざまな電子機器を充電でき、災害用(停電用)の電源としても重宝します。
停電が起きても電源とPC、スマホさえ稼働させられれば、何とかなってしまうのが今の世の中。
実際、私が過去に経験した大地震でも、スマートフォンから復旧・避難経路情報を取得したり、知人・友人とコミュニケーションをとったりと大活躍でした。
モバイルバッテリーというよりは「ポータブル電源」
実際の製品名では「ポータブル電源」という呼ばれ方をしているようです。大きさや仕様などは似ているのですが、「モバイルバッテリー」はスマートフォンやタブレットメイン、「ポータブル電源」はノートPCや一般家電製品の充電向けというイメージでしょうか。
価格はモバイルバッテリーが「2000~1万円」であるのに対し、ポータブル電源は「1~3万円」が相場です。災害対策やキャンプ用、出張時の電源確保などが目的となるので、ノートPCへの充電は当然想定されています。
おすすめのモバイルバッテリー・ポータブル電源
では実際にノートPC向けモバイルバッテリー・ポータブル電源のおすすめモデルを見ていきましょう。
あくまでも執筆時(2019年)のものですが、そこまで頻繁に買い換えるものでもないため、3~5年後でも問題なく使えるはずです。
RAVPower 「RP-PB054」(容量20100mAh、出力65W)
大きさは500mlのペットボトルよりも少し小さいくらいで、イメージとしては小型の水筒レベルのポータブル電源です。重さも約600gと、ノートPC対応の本格的なポータブル電源の中では最軽量レベル。
実際、このクラスなら鞄に入れて持ち運べるため、「モバイルバッテリーとポータブル電源の中間」といえるモデルですね。私も使っています。
MAXOAK 超大容量50000mAh モバイルバッテリー(容量50000nAh、出力185W)
容量当たりの単価が非常に安いですが、薄型(厚さ3.3cm)であり、キャリーバックにもしっかり収まるタイプです。ただし重さは1.2kgあり、重量は中々のもの。
2~3泊の旅行用や出張用がメインになりそうですね。日帰りの遠出レベルなら、前述のRAVPower「RP-PB054」のほうが圧倒的に便利です。
他にも探せばまだまだあるのですが、検索時は「モバイルバッテリー」よりも「ポータブル電源」のほうが見つかりやすいでしょう。RAVPower のモデルくらいなら、大型のモバイルバッテリーと大差ないので、慣れてしまえば持ち運びも苦ではありません。