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コンシューマー機のタイトルをPCで遊ぶ方法として「エミュレーター」の利用があります。エミュレーターは非常に便利なツールですが、法に触れる可能性もあるため慎重に利用すべきです。
今回は代表的なエミュレーターと法的な問題点のおさらいします。
代表的なPC用エミュレーター
まずは比較的メジャーなエミュレーターを5つ見ていきましょう。
Dolphin (ニンテンドーゲームキューブおよびWii)
Dolphinは、Nintendo GameCubeおよびWii向けのエミュレータです。高いパフォーマンスと正確なエミュレーションに定評がありますね。
設定オプションも豊富で、解像度やコントローラーの設定などをカスタマイズできます。
PCSX2 (PlayStation 2)
PCSX2は、PlayStation 2のゲームをエミュレートするためのツールです。広範なソフトウェア互換性と高度な設定オプションを備えています。
こちらもオプション画面から解像度やエフェクトの設定を変更できます。
Citra (ニンテンドー3DS)
Citraは、Nintendo 3DSのエミュレータで、3Dグラフィックスやタッチスクリーン機能をサポートしています。
他のエミュレータのようにグラフィックスやコントローラーの設定変更も可能です。
RPCS3 (PlayStation 3)
RPCS3は、PlayStation 3のエミュレータで、高い互換性とパフォーマンスが特徴。3Dゲームや高解像度なテクスチャにも対応しています。
Windowsだけでなく、AndroidやiOSでも使用可能です。
エミュレーターの利用は法に触れる?
エミュレーターの使用が法に触れるかどうかは、「どう使ったか」によります。
一般的に、エミュレーターを使用すること自体が法的に問題となることはありません。しかし、エミュレーターを利用するためのデータ、つまりROMデータですが、これをどのように入手したかによって状況は変わります。
合法的な手段で入手した「バックアップデータ」であれば問題ないことが多いのですが、正直なところROMデータ自体がネットに転がっている時代もあったので、そこからダウンロードして入手したとかであれば厳しいかもしれません。
エミュレーターの使用が法的に問題になる場合、オリジナルのソフトウェアやBIOS、ハードウェアに対する複製行為や、それを無許可で配布することに対してであることがほとんどです。
また、ゲーム機やソフトウェアのセキュリティを回避するための手段(例: コピーガードやDRM回避)を使用することも、法的に問題となる可能性があります。
最後に気を付けなくてはいけないのが、商用利用を目的として使用すること。エミュレーターを使用して商業的な目的で利益を得る場合、特に法的な問題が発生する可能性があります。
企業が保有する知的財産権を侵害し、不当に利益を得ようとする行為であるからです。これはもう見つかると一発アウトでしょうね。ただし、一般的にこのケースは少なく、ほとんどが「入手方法」に問題があるようです。
「NO emulation(エミュレーションではない)」を掲げた互換機の開発も
エミュレーターがこれだけ生まれるということは、「アナログで懐かしいゲームソフトに価値がある」ことに他なりません。
最近は、こうした昔のゲームを新しいハードでプレイできるように、80~90年代のコンシューマー機がリニューアルされていますよね。ファミコンしかり、スーファミしかり。
この流れに乗ってなのか、「NINTENDO64」の互換機も新しいハードとして生まれるそうです。名前は「Analogue 3D」で、2024年に発売予定とのこと。
Analogue 3Dは「No emulation(エミュレーションではない)」を合言葉に、FPGAで完全に設計することによって互換性を実現しました。
独自スタイルのコントローラポートを4つ備え、独自のOS(Analogue OS)や、2.4GHz無線LANとBluetooth、4K出力対応、独自のディスプレイモードも搭載するようです。
さらに、特定のCRTやPVMの基準品質を再現するモードも実装するとのことで、「古き良きロクヨンの時代」を完全再現できそうな勢いですね。
64は非常に優秀なタイトルが多かったので、現在でもファンがいます。エミュレーターのリスクを考えると、こうした互換機にも注目したいところです。