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「そこそこのCPU性能+ローエンドGPU性能」がお得に入手できるパーツとして、一部のファン層から支持を得ているAPU。
今のところはAMDの専売特許製品ですが、このAPUの性能、正直わかりにくくありませんか?
そこで、2020年10月時点における現役世代のAPU性能を整理してみました。GPU購入時の参考にしてみてください。
AMD製APUの性能一覧
2020年10月時点では、Ryzen3000のGシリーズと4000のProシリーズが現役世代といえるでしょう。
ラインナップは以下のとおり。
Ryzen5 3400G
・Zen+アーキテクチャ
・12nmプロセス
・4コア8スレッド、3.7GHz~4.2GHz動作
・TDP65W
・GPU:RX Vega 11 Graphics、コア数11、1400MHz動作
・GPU性能:GTX1030相当
Ryzen3 3200G
・Zen+アーキテクチャ
・12nmプロセス
・4コア4スレッド、3.6GHz~4GHz動作
・TDP65W
・GPU:RX Vega 8 Graphics、コア数8、1250MHz動作
・GPU性能:GT1030の9割程度
Athlon 3000G
・Zen+アーキテクチャ
・12nmプロセス
・2コア4スレッド、3.5GHz動作
・TDP65W
・GPU:RX Vega 3 Graphics、コア数3、1100MHz動作
・GPU性能:Intel製内蔵GPU UHD Graphics630と同程度
Ryzen 7 PRO 4750G
・Zen2アーキテクチャ
・7nmプロセス
・8コア16スレッド、3.6GHz~4.4GHz動作
・TDP65W
・GPU:RX Vega 8、コア数8、2100MHz動作
・GPU性能:Ryzen5 3400Gよりも10~15%程度の性能向上
Ryzen 5 PRO 4650G
・Zen2アーキテクチャ
・7nmプロセス
・6コア12スレッド、3.7GHz~4.2GHz動作
・TDP65W
・GPU:RX Vega 7、コア数7、1900MHz動作
・GPU性能:Ryzen5 3400Gよりも10%程度性能が上=GT1030よりも数%性能が上
Ryzen 3 PRO 4350G
・Zen2アーキテクチャ
・7nmプロセス
・4コア8スレッド、3.8GHz~4GHz動作
・TDP65W
・GPU:RX Vega 6、コア数6、1700MHz動作
・GPU性能:Ryzen3 3200Gよりも10~15%程度の性能向上
比較対象はGT1030、GTX750Tiレベル
全体を俯瞰すると、まずAMD製CPU製の比較対象となりそうなのは、NvidiaのGeforce GT1030ですね。
GT1030と同程度のGPU性能を持つのが「Ryzen 5 3400G」です。そこから10%程落ちて、「Ryzen 3 PRO 4350G」、さらに数%おちて「Ryzen3 3200G」といったイメージです。
また、APUの中でGT1030よりも性能が上なのは「Ryzen 7 PRO 4750G」「Ryzen 5 PRO 4650G」あたりになるでしょう。
Ryzen 7 PRO 4750GのGPU性能は、GTX750Ti相当もしくはそれよりもやや上といったイメージかもしれませんね。設定次第では、3Dゲーミングも十分視野に入るレベルです。
DQ10あたりなら十分に遊べるでしょうし、FF14も設定を軽めにチューニングすれば動くレベルです。
逆に言えば、現行のロー~ミドルレンジGPU以上の性能は見込めませんから、GTX1650などを使ったアップグレードのほうが効果的です。
APUごとPCを新調するか、GPU単体で購入するかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。