Core i7 3770は今でも現役で通用するか?

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2012年代に四半期に発売された「Core i7 3770」は、今でも多くのPCで使われている名CPUです。

おそらく、ゲーミングPCとしても稼働し続けているのではないでしょうか。当時は、4コア8スレッドのハイエンドCPUで、ほとんどのゲームに対応できました。

しかし、発売から10年目に差し掛かった今、アップグレードを考えている人も少なくないと思います。そこで、Core i7 3770が2021年以降も通用するかを考えてみました。

軽作業ならば何ら問題はないが…?

まず、簡単にCore i7 3770のスペックをおさらいしておきましょう。

  • 4コア8スレッド
  • 3.4~3.9GHz動作
  • キャッシュ容量8MB
  • TDP 77W

2021年時点のCPUと比較するとやや見劣りしますが、4コア8スレッドで3.4~3.9GHz動作という点が光りますね。

ゲーム以外の日常用途であれば、このあたりのスペックがもっともコスパが良く、使い勝手も上々です。

ブラウジング、動画視聴などでもたつくことはほぼないでしょう。そのため、ゲーム用途以外であれば「まだまだ現役」といって差し支えないスペックです。

実性能はCore i3 10300未満

ただし、実際の処理性能で現役世代のCPUと比べると、やや厳しい結果が出ます。

Core i7 3770の性能をメジャーなベンチマークソフトで計測すると、第11世代のローエンド~ミドルレンジ帯よりも下の性能であることがわかります。

以下は、簡単なベンチマークソフトである・Cinebench R20 での比較結果です。

Core i7 3770とCore i5 10400の比較

Cinebench R20 (Single-Core)

Core i7 3770:約300
Core i5 10400:約450

Core i5 10400側が約35%高速

Cinebench R20 (Multi-Core)

Core i7 3770:約1420
Core i5 10400:約3200

Core i5 10400側が約55%高速

Core i7 3770とCore i3 10300の比較

Cinebench R20 (Single-Core)

Core i7 3770:約300
Core i5 10300:約460

Core i5 10400側が約35%高速

Cinebench R20 (Multi-Core)

Core i7 3770:約1420
Core i5 10300:約2330

Core i5 10400側が約40%高速

このように、シングルコアでは約35%、マルチコアでは4~55%程度の差が出てしまいます。

マルチコアは仕方がないとしても、シングルコアで3割以上低速なのは、おそらく体感できるレベルですね。

ゲーミング用途なら買い替えが吉かもしれない

ただし、2021年時点でもローエンド帯レベルの処理能力があるため、GPUさえ差し替えればゲーミングPCとして延命可能かもしれません。

GTX1660あたりを追加しておけば、テクスチャを多用していないような一昔の前のMMOならば余裕でしょう。

ただし、GPUはミドルレンジ~ハイエンドクラスの高騰が激しく、2021年は2019年比で約2倍近い価格をつけることもありました。

今後も半導体不足やコロナ禍によるPC需要などから値下がりが予想しにくいため、GPUだけ追加するというアップグレードは非常に効率が悪いです。

一方、BTOメーカーのモデルはそこまで値上がりしていないため、いっそのことBTOパソコンを購入してしまったほうが割安になる可能性があります。

私ならばPCごと買い替え(買い増し)をして、サブに格下げしてしまうと思いますね。