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最近、コスパが良いPCに搭載されていることが増えてきた「Ryzen 5 5600GT」。Ryzen 5 5600Gではなく「GT」のほうですね。
「G」のほうもコスパがよかったのですが、「GT」はさらにそれを上回っている模様。今回は、密かに注目されている「Ryzen 5 5600GT」の魅力を解説します。
Ryzen 5 5600GTとRyzen 5 5600Gの違い
まず、Ryzen 5 5600GTとRyzen 5 5600Gの違いの違いについて見ていきましょう。名称はほとんど同じで、末尾に「T」がついているかどうかだけの違いですよね。
スペック面でも非常に似通っていますが、Ryzen 5 5600GTのほうがゲーム向きです。
主な違い
動作クロック
Ryzen 5 5600GT:ベースクロックは 3.6 GHz、ブーストクロックは最大 4.6 GHz。
Ryzen 5 5600G:ベースクロックは3.9GHz、ブーストクロックは最大4.4GHz。5600GTのブーストクロックが高いため、パフォーマンスがわずかに優れています。
内蔵グラフィックス(iGPU)
どちらのチップも、1.9GHzで動作するRadeon Vega 7統合グラフィックスを使用しています。iGPUのパフォーマンスに関しては大きな違いはありません。
ベンチマーク
シングルコア性能では、5600GTはGeekbenchなどのベンチマークで5600Gよりもわずかに高いスコアを記録し、5600Gの91%に対して100%のスコアを記録しました。
マルチコアテストでは差は縮まりましたが、実用的なタスクでは5600GTが5600Gをわずかに上回っています。
電力効率
2つのCPUともにTDPは65W。同様の電力プロファイルを共有しており、電力消費の点ではほぼ同等ですね。
ブースとクロックが上がったことで快適性が向上
5600GTは5600Gに比べてブーストクロックの最大値が0.2Ghz向上しています。低負荷状態のクロックを下げても体感は変わりませんが、高負荷状態では少しの差でも体感できますからね。
ゲーム用途を見据えたチューニングを施されているCPUと考えてよいでしょう。ちなみに新品にはAMD謹製のCPUクーラー「Wraith Stealth」が付属しています。評判の良いCPUクーラーだけに、これを目当てに買う方も多そうです。
実勢価格から見るとコスパはかなり良い
さて、この5600GTですが2024年9月時点の実勢価格は2万円弱です。5600Gが24000円ほどするので、価格性能比では上回っていますね。
コスパが非常に良いCPUだけに、格安ゲーミングPCに参入して話題となった「駿河屋」でも採用しています。
こちらですね。https://www.suruga-ya.jp/product/detail/145996168
OSもなし、グラボもなしで53000円程度ですが、OSが14000円ほどと考えれば67000円くらいで立派なPCになります。
さらにRTX3060あたりを4万円で仕込んでしまえば、11万円弱でゲーミングPCへと早変わり。ミドルレンジのゲーミングPCとしてもハイコスパな一品に仕上がります。
あまり話題になっていないのですが、内蔵グラフィックスの良さを考えると破格なCPUです。メインPCとしては少し弱いかもしれませんが、10万円そこそこでとりあえずゲームがしたいのであれば有望な選択肢のひとつですね。