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現在のBTOメーカーといえば、国内ならば「パソコン工房」「ドスパラ」「ツクモ」など大手がしのぎを削っています。
また、外資系ではDELLやHPなどが気を吐いており、それなりに活気がある状況です。
一方で、ここ15年程で多くのPCメーカーが消滅しています。中にはそれなりに知名度があるメーカーもありました。そこで今回は「懐かしのPCメーカーのその後」をまとめてみました。
「あのメーカー、最近見ないけどどうなった?」という知識欲の充足に役立ててみてください。
ソーテック
ソーテックは、1984年に設立され、低価格帯のパソコンメーカーとして一時期はかなりの人気を博しました。
しかし、2000年代に入ると海外メーカーとの価格競争やパソコン市場の縮小に直面し、経営が悪化しました。
2007年、ソーテックは音響メーカー大手のオンキヨーによって買収され、最終的にはオンキヨーに吸収される形で解散しました。
現在、ソーテックブランドはオンキヨー傘下で存続していますが、製品ラインナップは縮小しています。
Gateway
Gatewayは、1990年代に牛柄のパッケージで有名になったアメリカのPCメーカーです。日本では、いち早くAMDのCPUを搭載したゲーミングノートPCをリリースするなど、独自性が強いメーカーでしたね。
しかし、競争激化と業績低迷により2007年に台湾のAcerによって買収されました。
現在はAcerの一部として存続しており、ブランドの一環として展開されていますが、かつての存在感は薄れています。
コンパック
コンパックはかつて世界最大のPCメーカーの一つでした。しかし、2002年にヒューレット・パッカード(HP)に吸収合併されました。
HPは一時的にコンパックブランドを維持していましたが、最終的にはHPブランドに統合され、2024年現在はブランド自体が存在していません。
現在30代後半より上の世代にとって、かなりメジャーなPCメーカーだったコンパック。まさか無くなってしまうとは、時代の流れは恐ろしいものです。
工人舎
工人舎は、小型PCやネットブックで一時期人気を集めた日本のPCメーカーです。私も何度か購入したことがあるのですが、2000年代終盤のネットブックブームの時代によく見かけました。
ワンセグ機能付きのコスパが良いネットブックが印象に残っています。ネットブック市場の衰退と共に存在感を失いましたが、現在でも法人向けの製品を提供し、事業を細々と続けています。
一般向けのPCはWindows7の時代で止まってしまっているので、これから新品を探すのは不可能でしょうね。私が大好きなメーカーだったので非常に残念です。
フロンティア神代
フロンティア神代は、BTOパソコンメーカーとして知られていました。90年代終盤から始まったMMO RPGブームの時代は、非常に存在感がありましたね。
しかし2004年にヤマダ電機の子会社となり、社名を「KOUZIRO」に変更しました。
さらに2013年にはKOUZIROとして解散しましたが、フロンティアブランドはヤマダ電機の下で存続し、現在もBTOパソコンのブランドとして展開されています。
そう、現在でもコスパの良いメーカーとして知られるFRONTIERの前身です。この中では唯一、今でもしっかり存続しているメーカーですね。
競争が激しいゲーミングPC業界
こうしてみると、かなりのビッグネームでも吸収や消滅に至っていることがわかります。やはりゲーミングPC業界は競争が激しいですね。
ここ数年は国内・海外ともに顔ぶれが安定してきましたが、今後さらなる淘汰が無いとは限りません。今持っているPCがメーカーの「遺作」になるかもしれないのです。
そう考えると、できるだけ長く大切に使っていきたいですよね。