インテルのハイエンドモバイルCPU「Coffee Lake-H」とは

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ゲーミングPCのCPUとして人気を集めるIntelの第8世代CPU「Coffee Lake-S」ですが、実はハイエンドモバイル版もリリース予定です。

その名も「Coffee Lake-H」。目覚ましい進化を遂げるモバイルCPU市場に、一石を投じる製品になるかもしれません。そのラインナップとスペックを見ていきましょう。

Coffee Lake-Hシリーズの概要とスペック

Coffee Lakeは、超低電圧版のUシリーズ、一般的なデスクトップPC向けのSシリーズが存在しています。今回紹介するのは、これらとは別の「Hシリーズ」です。

Coffee Lake-Hシリーズは、Uシリーズよりも高性能なハイエンドモバイルPC向けに設計されたCPU。つまり、今後ゲーミングノートPCの主流になる可能性が高いです。

では、そのラインナップを見ていきましょう。

CPU コア・スレッド クロック L3キャッシュ TDP
Core i9-8950HK 6コア12スレッド 2.9~4.3GHz 12MB 45~65W
Core i7-8850H 6コア12スレッド 2.6~4GHz 9MB 45W
Core i7-8750H 6コア12スレッド 2.2GHz~不明 9MB 45W
Core i5-8400H 4コア8スレッド 2.5~4.1GHz 8MB 45W
Core i5-8300H 4コア8スレッド 2.3~3.9GHz 8MB 45W

このほかにサーバー向けのXeonシリーズも登場するようですが、ゲーミングPCに使われることは無いでしょう。おそらくCore i7-8850H、Core i7-8750H、Core i5-8400Hあたりがボリュームゾーンとして出荷されるのではないかと思います。

次世代CPUと言われていたICE LakeはHシリーズ?

Intelの次世代CPUのコードネームとして広まっていた「Ice lake」ですが、実はこのCoffee Lake-HシリーズのアーキテクチャがIce lakeとなっています。これが何を意味するのか正確なことはわかりませんが、アーキテクチャやロードマップの変更は良くあることですからね。

ハイエンドモバイル向けCPUは、Ryzenが新APUを発表したり、intelとAMDの合作である「Kaby lake-G」が予定されてたりと、非常に活発な動きを見せています。今までゲーミングPCといえばデスクトップ型が主流でしたが、この常識が覆される日はそう遠くないと感じるのは私だけでしょうか?

Core i7 7700HQからの脱却が進むゲーミングノートPC

2018年に入り、大手BTOショップでも、ゲーミングノートPCのCPUに「Core i7 7700HQ」以外を採用したモデルが増えました。例えばパソコン工房では、「STYLE-17FG101-i5-VNR2」や「STYLE-17FG101-i7K-VNRVI」など、一般のデスクトップ向けCPUを搭載したゲーミングノートPCを発売しています。

確かにCore i7 7700HQは優れたCPUなのですが、一部のゲーマーからはやや力不足を指摘されることもありました。新しいCoffee Lake-Hシリーズの登場で、今後はゲーミングPCのCPUがどんどん入れ替えられ、パワーアップしていくでしょう。

デスクトップ版よりも省電力低発熱で、なおかつ性能も高い。そんなハイエンドモバイル向けCPUが、ゲーミングノートを変える日が近いと考えられます。