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GPUを購入する時、意外と悩みがちなのが「オリジナルファン」の構成ではないでしょうか。特にシングルファンかダブルファン(ツインファン)かで悩んだ思い出があります。
このファンですが、シングルとダブルで具体的に何が違うのか知っていますか?今回は、GPUのファンの数の違いについて紹介します。
シングルファンのメリットとデメリット
メリット
まず、シングルファンのメリットは、「小型化しやすい」ことです。また、価格もそれほど高くありません。基盤自体をやや小さくして小型化していおり、スリムタイプのケースやmini-ITXでも搭載しやすい工夫が凝らしてあります。
特にショート基盤モデルは小型ケース採用のゲーミングPCにとって、心強い味方です。代表的なところでは、GTX1070のシングルファン&ショート基盤モデルであるMSI製「GTX 1070 AERO ITX」などがあります。
デメリット
小型化が可能になっている一方、冷却能力は劣ります。単純にファンの数が少ないため、冷却能力にはどうしても限界が来るわけです。また、冷却能力が高くないため、OCモデルも少ないでしょう。GPUの性能を限界まで引き出したい、という方にはおすすめしません。
前述したMSIのショート基盤モデルには「GTX 1070 AERO ITX 8G OC」というOCモデルがありますが、これは珍しい例でしょう。シングルファンにはブロワーファンのタイプもあります。詳しくは「グラボはブロワーファンとプロペラファンのどちらを選ぶべき?違いと効果を解説」の記事をご覧ください。
ダブルファンのメリットとデメリット
メリット
何といっても余裕のある冷却能力です。2つのファンをフル回転させることで、圧倒的な冷却能力を生み出し、ハイエンドGPUの熱処理をサポートします。
特に、長時間高負荷がかかるような環境であれば、シングルファンに比べて有利です。また、ファンの数が多いため低回転でも冷却しやすく、騒音を小さくできるというメリットもあります。
デメリット
ダブルファンモデルは長さがでてしまいますので、搭載するケースを選びます。また、ヒートシンク自体に厚みがあり、2スロット占有が一般的ですから、スリムタイプやmini-ITXには不向きです。さらに、OCモデルが多くなり、価格もやや高めです。
高パフォーマンスなら3連ファンモデルも視野に
このようにファンの数で違いがあるGPU。ハイエンドモデルには3連ファンも存在します。たとえば、ZOTACの「GeForce GTX 1080 AMP Extreme+」ですね。オリジナルの3連ファン採用で、GTX1080でも常に60℃以下をキープできるようです。
やはり冷却においては、ファンの数が多いほど有利なことは間違いないですね。ファンの数は正義、といったところでしょうか。また、ファンの回転数を落としても冷却能力が維持しやすく、ダブルファンモデルよりさらに静音性を高められます。
冷却と静音性、絶対的な性能を両立させたいなら、多少値段が高くてもダブルファンやトリプルファンモデルを選ぶべきでしょう。